風邪引いたので津和野に向かって70km程度走ってみたら「糧」という明治大正の病院を保存した野菜料理レストランがナニを小癪な(椎名誠風)感じだった。

やよい号では諦めたコンパクトクランクがもう手放せないraptobike美希号で周東町から津和野までのゆるい登りを70㎞ほど走った。ものすごい晴天のなかで何人ものモト・人力問わずライダーさんたちと笑顔でアイサツを交わすような人間になってしまった。津和野手前の徳佐の9号線沿いのセブンイレブンで日産マーチの妻と合流。風邪を飛ばすにはちょうどいい機材とコースであった。

で徳佐からは20㎞、津和野から10㎞の「糧」というお食事処へ。割と津和野駅からの道は山道あたりは山口の歴史を調べるとなにかとちょっかい出してくる吉見氏の領地っぽく「へえこのへんの人だったのか」と感慨深い。とか思ってたら「堀庭園敷地内 旧畑迫病院」なる建物があって明治に畑迫村の堀さんが鉱山で財を成したため地域のためにと大きな病院をおつくりになられた由。それを保存してレストランとしていると。これは面白い。

病院、医食、まあ薬膳ぽい?ということでお野菜が中心のようだ。カレーの、写真で言えば左半分は美味かった。もう一回来ようかな。と思うぐらい美味かった。

ビュッフェの女房が帰って来て俺にお皿をごろうじる。正直自分の様に自転車に乗ってる(体重を気にする)人間としてはいろんな野菜がアレコレてんこもりになって出てきてちょっと狂喜。

デザート。ああ季節のアジサイね…そういえば今年は梅雨明けが6月末で「あらここらへんの葉っぱの塊、アジサイだったのか」という山道がいっぱいあった。雨が降ってる時期に山岳コース走るわけないからなあ…とか思いつつゼリーほじくってたらムギが入っててなんか甘い。これも意外で美味かった。このあたりでむむっと思う。これはこの手の施設でかなり上手いことやってるなあ。

食った後適当に明治大正昭和と病院だった建物を見学。面白い。くっそー山口県の粭島の小学校なんかこれ以上にカッコいい建物だったのに取り壊されたんだよな…あと本郷の市役所支所のカワイイ建物も影も形もなくなってしまった…島根県がうまいことやってるのはくやしい。隣の県民としてくやしがるべき。

メチャクチャ面白いわけではないですよ。歴史資料としてはもっと切り込んだポスターが欲しい。しかし、建築は本物なので高圧電気とか天窓とか水回りとか、環境省辞めて広島でドカタやりはじめた身としてはやっぱり面白い。

そんで津和野駅前の喫茶店でコーヒーしばきつつ鷺舞みようぜと涼んでいたら煙が見えた。マスター曰く「SLが16時に出る」そうであわてて撮影。我ら夫婦ともども蒸気機関車が動いているところ見るのは初めてで興味なくてもやっぱり良いもん見たなあ感は半端ない。迫力もあったしなにより音がでかくてかなりビビる。D51200は「あだち勉物語」であだち充が昭和40年代に兄から400円で依頼され描いたSLである。つまりコイツはあの当時から記念碑的存在で19歳がちょいと絵の資料にする雑誌に出ていたのだろう。

で鷺舞のほうは暑くてついていくのが大変でした。おじさんが汗かきながら頑張ってました。これは津和野一日見るものてんこ盛りですわ。妻のお陰で「糧」を知ることが出来て良かった。

厳島管絃祭に行ってKHSのT-20亜美真美号で岡山の羽山第2トンネル行ってしまなみドルチェ行ってきた。

東京に居た頃なんちゃあ「風の盆」とか言って富山の祭りが話題になっててまあ都会人が地方の祭りを云々言いたがるのは正直胡散臭かったが、そんな地方の特殊なお祭りみたいなのが宮島にもあるらしく女房が行こう行こうとうるさいので行ってみた。

7月11日金曜日の夕方、会社へは電車通勤しJR阿品駅で妻と合流し広電阿品駅へ向かう。もう40年ぐらい前小学校に入ったか入る前かの頃ナタリーに行った記憶があるんだけどそのときここを通ったのか通らなかったのか。

なぜ宮島口ではなく阿品で広電に乗ったかと言えば地御前駅で降りてこの地御前神社での厳島管絃祭を見るのが俺の希望だったから。国道2号線からなんかでかくて立派な神社があるなあ。と思ってたら地御前神社だったので前から行ってみたいと思って居たのだ。

でかい玉串。ニンジャマスター・ガラの手裏剣並みである。聞くところによると宮島が禁足地だった頃この地御前神社が宮島神社だったそうな。立派なわけである。

我々は厳島管絃祭がどういうものか全く知らない。栃木出身の妻は「厳島(宮島)に行かなきゃ」と思っていたようだ。とにかく地御前神社では人だかりも屋台もそこそこあって夏祭り感は十分存分に味わえたので満足である。

お祭りのクライマックスは宮島からなんか怖いお兄さんがいっぱい乗ってる船が来て子供たちにモチ撒いて神主さんが祝詞をあげてまた宮島に帰っていった。そういうお祭りであった。どこかで地元住民らしき方が「ことしは明るいね」「7月11日は(旧暦でズレて)早いね」とか話していた。

で次の7月12日は岡山に羽山第2トンネルという珍百景をyoutubeでことさら秘境っぽいことが強調されていた場所へKHS T-20亜美真美号を車に積んで行ってみた。高梁市成羽複合施設たいこまるプラザから6km弱の、タンデムによる二人力の恩恵が得られる程度には斜度がある山道を登った場所であった。最初妻にパイロットを任せて俺はストーカーやってみたのだがあまりの妻の自転車を漕ぐ動作の無駄の多さに呆れ果ててしまった。警察の交通安全のビデオでお巡りさんが自転車に乗ってる(ていうか自転車の上でなんか足をふにょふにょさせてる)ビデオを見せられてる気分だった。

まあ素人込みタンデム自転車で危なっかしいことなく登れるお手頃観光地としては見ごたえがあった。これが妻みたいな自転車素人ひとりだと無理ですね。かと言って俺みたいな自転車玄人だともっと数十キロのコースの一部にしないと全然物足りない。KHS T-20夫婦コンビがたまにタンデム車を動かす理由としてはちょうど良かった。

とりあえず宿の福山センチュリーホテル近くの居酒屋てっぺいで飲んだ喜平ってお酒がなかなか美味しかった。いぶりがっことかトマトとベーコンの串焼きとかワシらが大学卒業~都内に就職したころの定番メニューが生きててこれも美味しかった。

最終日7月13日は予定がないので「しまなみ海道でも行くかあ」と生口島。しまなみドルチェは初来店。肉まんも食った。なんか夏休みっぽい。

俺がランドネきたかんで初ブルベ体験して「なんでこんなバカなことをしている人々がいるのか」と思ってた頃始まった「ろんくらいだあす」の色紙もあった。

ついでに1本ぐらいしまなみ海道の橋渡ってみるかということで多々羅大橋を渡ってみた。夏っぽいですね。すごくさわやかだがこのころ厳島管絃祭でノーマスクだったので訳の分からない夏風邪に身体を蝕まれていた…

人生初ホイール。

土曜の長野山天空のカフェの前輪は俺が一度組んで師匠曰く「いくら再利用したいってこんなリムは初心者はムリ」と組みなおしてくださったホイールだったので今回のコレが俺が初めて自分で(測って注文して)組んだホイール。テンションゆるゆるだけど一応センターでてフレも3mm以下です。

あと携帯をF-41bからF-51bに変えたのだが速度的には満足なんだけどなんだこのカメラ。iphoneみたいなクソ映像発生器みならって訳の分からないボケ処理入ってる気がする…最近のガキ(30代中心)がいい加減ワシらが1980年代に夢と希望で一杯だった情報デバイスにこういうクソみたいな仕事させるのやめてくんねえかなw

散髪しに隣町(柳井)まで20kmダム湖3個超えて。

散髪でも行くか~って隣町まで単車で緑だらけの山道を走るわけですよw東京でこんなの考えられない。田舎暮らしの夏が楽しくて笑いが止まらない。

そういえば普通自動二輪の免許取ってSR400で過ごした東京の夏はひどかった。高架下の渋滞なんて拷問だった。すり抜けみたいな下衆いことしないで都会で二輪車に乗るのは難しい。翻って田舎にずっと住んで免許取ってMOTOに乗ってたら、まあ、「二輪車としての楽しさはコレが上限」とか思っちゃって、日本人としての人生でマトモな日本人向けではない欧米基準の自転車に一度でも乗ることはなかっただろう。

2025年の梅雨は7月に入る前に開けていきなり猛暑で身体が慣れるか心配だったが古民家での夏はとにかく窓を開けてクーラーを29℃設定にする。なんとなくどっからか涼しい風が来ると心地よいのだ。底辺のスポットクーラー的味わいと言われたらそれまでだが、どうせクーラーつけっぱなしならこっちのほうが良いと思う。

GW後半。車で移動。二鹿梅津の滝とギャラリーカフェ石楠花、コッチネッラ、江木商店。

GW前半は一人自転車でダム巡りで100㎞ほど走ったがGW後半は妻と一緒にドライブである。なんか喋りながらアチコチ寄るので自転車より車のほうが移動距離は短くなる。こんな”当たり前”のことが他人ではそうでなはいらしい。

以前から「なかなか良い」と聞いていた二鹿梅津の滝に初めて行ってみた。いやマジで割と良い。写真で観ると割と見ごたえがある。滝つぼを見た帰りには喜和田鉱山の案内看板があって「へえ」と驚いた。

ただ割と良いだけあって不届き者も寄って来るらしく帰り道かなり派手にゴミが捨ててあった。環境省がらみで国連大学に出入りしてたので国の金で来てる地位なのに相当ヤヴァい外人連中見てきた日本人としてはマッコリ飲むような人間か…と思ったりする。

チャリンコで何度か走ってた道に見慣れない古民家カフェ「石楠花」が。「なんだコリャ」「寄ってみよう」

これは良いわ。建築のことは分からんがかなり頑張ってる。細かいツッコミはコーヒー飲んで言えば良い。うっすら冷房が効いている。対応してくれたマスター(水墨画の人)は「ここ冷房も暖房も効かないんですよ」と苦笑いしていたがわしは猛暑の避難所に良いと内心ほくそ笑む。

トイレもすごい。スイッチもすごい。フェルト立体の動物がいっぱい。これもマスター作との由。

完全に古民家オサレギャラリーである。メインは水墨画である。獺祭で有名なセンセの息子さんの山本一芯さんの書の展示もあって今ならオトクw

コーヒーは500円。セットで700~1000円。これも良心的である。

古民家のリフォームで結構ご近所さんが応援してくれたとか、いろいろお話できた。自転車の置物があるがオーナーさんが自転車乗りとの由。険道130号線は周東から二鹿まで離合もできない道だったと伝えると獺越を遠回りしてくる名もない道のほうが広いと教えてくれた。地元民だがこんな”当たり前”のことを知らなかった。

いつもチャリンコ一人なのでコーヒーだけ注文してた北河内のコッチネッラで念願の夫婦二人でピザ注文。カラスミとしらすのピザを食べた。自分はまあ普通の味だと思ったが妻のほうは気に入ったらしく「今日は天気が良い」を連発してた。ちらほら米軍の人が見えるなか、景色と食い物が快適である。インド=パキスタンのニュースを聞いてパキスタンのイスラム教が異端だらけなことと国連大学で旅費の受け取りで騒いだインド人科学者のことを思い出す。

コッチネッラの後は妻が「まだ行ったことない」と最近リニューアルして立派になった江木食品に寄ってみたら山陽小野田市のお酒・山猿が安かったので買ってみた。帰宅して当初失敗作だと思ってたけど何度か使ってると「割とイケてるかも」と思い始めた自作のおちょこで呑む。やっぱり酔っぱらうと扱いが雑になるおちょこは他の作家さんが作った華奢で丁寧な造りより重たくて野暮ったいほうが良いんじゃねえのかなあと下品に思う。「いい酒が手に入ったからお刺身食おうぜ」とイオン系のザ・ビッグで買った安い刺身だがこちらも品質が普通で満足。東京に居たころはバカにしていたがここ数年イオン系の品質は上がってて何が斜陽なのだと実感するのは難しい。妻はカツオを買って「今は新玉ねぎの季節」「当たり前じゃん」との由。

浜田城、今まで見たお城のなかで一番迫力があった。そしてついに西日本でウドを発見する。

GWは混むからとっとと2025年の春の観光すませちまおう。ということで浜田ニューキャッスルホテルそばのうら寂しい裏山に上ってみたら浜田城だった。松本城とか松山城とかテーマパークみたいでつまらんが、こっちは当時のまま崩れかかっててガチの遺跡感が半端ない。ホテルも安くて狭いけど設備が新しくて大満足であった。

何しに島根まで来たかと言えば温泉津のやきもの祭りに来たから。わしらより安くて良いものが売ってて内心びびって早々に立ち去る。

岩国から温泉津に着く直前、疲れたのと腹減ったのでなんか建設中の「道の駅サンピコごうつ」にたどり着いた。「3月20日ごろできた」との店員さんの由で「なんたる幸運」と思ったら「なぎの木テラス」という建物ができただけだったぽい。

正直やきものを見る前にサンピコごうつから見えた風車見に行こうぜと見た海岸と大島神社のほうがシンエヴァしててステキであったw
 周防大島のみなさん全国区からすれば「大島」って江津の大島神社ぐらいの大きさの島のことを言うんですよ。「屋代島」のほうが全国区的ウケは良いよ…

やきものだけで観光は済まないだろうな。と言うことで日産マーチに忍ばせてきたKHS T-20で石見銀山をウロウロする。最近の学説で浮上してきた大内氏が山口遷都を計画できた資金源という意味では注目している。

そこそこ身体を動かしてホテルの近くの「昭和処いっぱい一杯」。なんとなく「ちょっといっぱい!」って漫画があったのを思い出す。

「赤てん」ってのが有名らしい。割と美味い。梨本小鉄って漫画もありましたなw

開けて日曜日、帰りに温泉でも寄るかと「ゆるーと」で日帰り500円で検索して美都温泉湯元館に来てみると「柴犬のルーツ」が推しのようだ。温泉は石がゴツゴツ組んであるタイプで縁に後頭部をのっけて宇宙遊泳できないのでいまいち。露天風呂は良かった。

それより湯元館そばの「道の駅 サンエイト美都」で西日本で「うど」を発見したことが大きい。イタドリなら生えてるのにウドはないのだ。あと山口県のニラは不味いのも不思議である。

頑張れトランプさん!chinaの植民地ドイツのSCHWALBE SX-R 30-451はaliexpressでしか買えないがセルフ検品すれば使えるかも。

カナダもオーストラリアも自国の製造業がガタガタだからchinaの軍門に下ったわけで、シンゾー亡きあとトランプさんが世界を引っ掻き回すのも当然な春。桜満開のなか山口県由宇町の大将軍山に向かいました。

周東町から由宇町~下松を東西に横切る大規模農道を通ってそこそこ山道を登るとたどり着く山カフェなかくら。なんとデザートセットが500円。これは嬉しい。

銭坪山に上る道から大将軍山に分け入る坂道は斜度25度あるそうな。久しぶりの激坂に絶叫してしまった。SX-Rだけどつべ動画の最後あたり国道437を株価みたいに時速70kmで下ってもバーストしなかったので目視でひび割れとかなければ、まあ大丈夫ではないかと。

大将軍山で自動車や自転車が登れるのはここまで。トイレはある。なんだつまんねえなと神社へ向かう階段を登ったら…

まるで漫画かアニメみたいな景色にビックリ。一応岩国出身だけど全然知らなかったぞコレ。眼下の由宇町から歩いて登ってくる人いるのかしら。

霧峯神社。大内氏が伊予の豪族と戦って勝った記念みたい。最近の研究では大内氏は山口遷都を意図していた説も割とあるらしく、百済の末裔を自称していたことも考えたら日本史がひっくり返る寸前だったのかもね。

次の4月6日は行波で7年ぶりの神楽をやっているというので行ってみた。かなりの人出。

これまた天気が良くて気持ち良い風が吹いてアニメか漫画みたいな風景が広がっている。岩国市出身だが全然知らなかった。ていうか神楽は知っていたけど辛気臭いもんだと思い込まされてた。実際はBPM300ぐらいで5小節とか7小節のリズムでみんな肩で踊ればいいのに。

しかし神楽の内容は良く分からない。出演者は笑っていたので面白い話とかエロい話とかなんだろうけど。

夕方にはこの木に登るそうだがそのころは車は渋滞するだろうからとっとと引き上げる。

行波駅から沈下橋を渡って南河内駅そばの椎尾八幡宮にのぼりがいっぱい立っていたので寄ってみる。

なるほど。もともとはここで神楽が奉納されていたそうです。また7年後に。