山口県は東京では叶わない夢がかなう場所だった。

暫くブログを休んでいたがその間に人生をひっくり返す偉い事が起きていたのだ。東京に居た時、知り合いが「一生に一度の買い物」ってことでポルシェのボクスター買ってたことを思い出した買い物。自転車用スポーク36本。アリスサイクルがamazonで売ってて4000円が届いた。

4000円のステンレスの36本の棒をポルシェと比べるのか。と一般人は意味不明だと思うけど、これ14×211…ほほうシマノのDEORE系のハブ、まあ36本だからフロントでしょうな。アレックスの451リムに?28穴リムですか。…この知識を得るために紙電子媒体問わずどの文献読んでもさっぱり分からない。なぜフランジを左右2回で測る人と1度で測る人が居るのか?リムの測り方に作法がなぜ何種類もあるのか?自分は細かい記述に「なぜこの人はこうしているのか?」が伴ってどうしても全体が理解できない人間なのだ。今回、AIではない肉体の先生から教えてもらって目から鱗が20枚ぐらい落ちてようやく購入出来た次第。14×211はシマノのDEORE系の安くて動作が確実なハブでアレックスのR390リムのフロントに適合する。今は胸を張って言える人間になることができました。東京ではプロショップは長蛇の列。やっとこさ暇そうなこれから売り出し中の若者見つけてもこっちの仕事が忙しい。長かった。本当に長かった。ありがとう山口県。

山口県岩国市周東町の自転車ショップ「サイクルショップやまだ」さんにて。「やまださ~ん、また東京の若造が逆立ちしても出せない精度でホイール組んでよ」「もう年で辞めた。フレ取りで足曲げるのしんどい」「マジっすか!じゃあ教えて」「いいよ~」の図。広げているのはDT Swiss Spoke Calc Wall Chartで、これがまた「なるほど!ラジアル組みと3本組だと長さがこう変わるのか!そりゃラジアルのほうが短いわけだ!そんでこのぐらいの差なのか!値が表になって(総覧性があ)るから分かりやすいですね!」「ここは3つ連続同じ値ですね。絶対正確に出せという人も居れば1mmぐらいズレても大丈夫と言ってる人も居る訳だぁ~」(先生:うるせえなコイツw)とホントに理解に助かりました。DT Swissをはじめ紙の表をやめて計算アプリになったの、あれ初心者向けじゃないと思うなあ。

GW後半。車で移動。二鹿梅津の滝とギャラリーカフェ石楠花、コッチネッラ、江木商店。

GW前半は一人自転車でダム巡りで100㎞ほど走ったがGW後半は妻と一緒にドライブである。なんか喋りながらアチコチ寄るので自転車より車のほうが移動距離は短くなる。こんな”当たり前”のことが他人ではそうでなはいらしい。

以前から「なかなか良い」と聞いていた二鹿梅津の滝に初めて行ってみた。いやマジで割と良い。写真で観ると割と見ごたえがある。滝つぼを見た帰りには喜和田鉱山の案内看板があって「へえ」と驚いた。

ただ割と良いだけあって不届き者も寄って来るらしく帰り道かなり派手にゴミが捨ててあった。環境省がらみで国連大学に出入りしてたので国の金で来てる地位なのに相当ヤヴァい外人連中見てきた日本人としてはマッコリ飲むような人間か…と思ったりする。

チャリンコで何度か走ってた道に見慣れない古民家カフェ「石楠花」が。「なんだコリャ」「寄ってみよう」

これは良いわ。建築のことは分からんがかなり頑張ってる。細かいツッコミはコーヒー飲んで言えば良い。うっすら冷房が効いている。対応してくれたマスター(水墨画の人)は「ここ冷房も暖房も効かないんですよ」と苦笑いしていたがわしは猛暑の避難所に良いと内心ほくそ笑む。

トイレもすごい。スイッチもすごい。フェルト立体の動物がいっぱい。これもマスター作との由。

完全に古民家オサレギャラリーである。メインは水墨画である。獺祭で有名なセンセの息子さんの山本一芯さんの書の展示もあって今ならオトクw

コーヒーは500円。セットで700~1000円。これも良心的である。

古民家のリフォームで結構ご近所さんが応援してくれたとか、いろいろお話できた。自転車の置物があるがオーナーさんが自転車乗りとの由。険道130号線は周東から二鹿まで離合もできない道だったと伝えると獺越を遠回りしてくる名もない道のほうが広いと教えてくれた。地元民だがこんな”当たり前”のことを知らなかった。

いつもチャリンコ一人なのでコーヒーだけ注文してた北河内のコッチネッラで念願の夫婦二人でピザ注文。カラスミとしらすのピザを食べた。自分はまあ普通の味だと思ったが妻のほうは気に入ったらしく「今日は天気が良い」を連発してた。ちらほら米軍の人が見えるなか、景色と食い物が快適である。インド=パキスタンのニュースを聞いてパキスタンのイスラム教が異端だらけなことと国連大学で旅費の受け取りで騒いだインド人科学者のことを思い出す。

コッチネッラの後は妻が「まだ行ったことない」と最近リニューアルして立派になった江木食品に寄ってみたら山陽小野田市のお酒・山猿が安かったので買ってみた。帰宅して当初失敗作だと思ってたけど何度か使ってると「割とイケてるかも」と思い始めた自作のおちょこで呑む。やっぱり酔っぱらうと扱いが雑になるおちょこは他の作家さんが作った華奢で丁寧な造りより重たくて野暮ったいほうが良いんじゃねえのかなあと下品に思う。「いい酒が手に入ったからお刺身食おうぜ」とイオン系のザ・ビッグで買った安い刺身だがこちらも品質が普通で満足。東京に居たころはバカにしていたがここ数年イオン系の品質は上がってて何が斜陽なのだと実感するのは難しい。妻はカツオを買って「今は新玉ねぎの季節」「当たり前じゃん」との由。

GW前半。山口県はイエローストーンだった!!周東の近場は結構楽しめた話。

4月29日昭和の日。まずは自宅3km手前でSX-Rがバーストするまでの話。

久しぶりにかきのき村まで行ってトイレ行ってお土産買って人力バイクに戻ったらモトバイク軍団に制圧されたの図w

でバイクおじさんに途中でみかけた「間欠泉」の看板について確認して行ってみた。中国山地のどこかに間欠泉と温泉があるらしい。ということは岩国物の怪地図研究会のtwitterでチラ見して知っていたのだが「どうせ物の怪さんが行ってる処なんて中国山地の秘境も秘境」だと思い込んでいたら中国陰陽連絡線つまりメインストリートである国道187号線すぐそばであった。

お店のおじさんに「30分ぐらいで出ますよ」とのことで坂登って5分ぐらい座ってスマホ見てたらマジで出てきた!!裏でおじさんがスイッチ入れてるかもしれないが割と感動。自宅からチャリで行ける間欠泉なんてイエローストーンに住んでるようなもんじゃん。小学生のころ別府の地獄谷行ったときこんなの期待してたのに何でもなかった記憶がある。つまり山口県岩国市は別府温泉を超えていた。マジで。

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5月3日。動力輪のSX-Rは諦めたのでひさしぶりにraptobike。どこにでもある28-451のSCHWALBE ONEなのでテンションだだ下がり。リムはサイドウォールがあるR390。あんまりカッコよくないなあと思いつつ、走りはロード寄りなので良い。

とりあえずGWなのでダム巡りをする。まずは向道ダム。なのだが国道376からダム事務所までの道が28-451に厳しい田舎の凸凹道で楽しくない(リカンベントならなおさら)。

向道ダムは日本最古の多目的ダムとのことで、高さが低い。あと造形がカワイイ。

次いで島地川ダム。世界初のRCD工法でウムへぇそうなのかと思うことが出来る。

外のトイレが故障中でダムカードを貰うピンポンを押して入れて管理棟のトイレを使わせてもらわないといけない。なんか悪い気がする。

で最後は川上ダム。日本初の嵩上げダムである。普通のダムでもっとこう嵩上げしたところから色分けとかしたらどうか。するわけない。坂を登ったり降りたりしたこのころになるとSCHWALBE ONEの定番タイヤの安定感に感謝の気持ちが芽生え始める。

そんなこんなでダムカード3枚貰うとなんかやり遂げた感じがしますね。ふしだらなチャリダーと思いなさい。