横浜に用事があったので高円寺から往復65kmほどraptobikeで走ってきた。まだ太陽が高くない朝7時に出発し雨が降る前の11時30分ごろ帰宅。この間に飲んだ水は200ml少々の水道水とコンビニにトイレに立ち寄ったとき120円の缶コーヒーのみ。
先日配信された疋田さんのメーリングリスト「週刊 自転車ツーキニスト」に広島を走って水の消費量が20km/lとの由。いくらなんでも飲みすぎだと思ったのでここに私なりの夏の自転車の水分補給について書く。ただし疋田さんの場合は涼しい時刻が選べなかったのだろう。炎天下でのことなのでしかたないかもしれない。
夏に長距離を走るにはとにかく水のガブ飲み禁止である。胃が水分を吸収するのも皮膚が汗をかくにも胃壁や皮膚の細胞がエネルギーを使いまくっているため筋肉とは違う身体の中心と全体が疲れるばかりなのだ。水分補給は汗をかいた分を補充するだけにしないといけない。汗の量は個人差と経験差で人によってビックリするほど違うので慣れるしかない。夏の自転車はとにかく「胃や皮膚に余計な仕事をさせない」ことが重要だ。
そうなると下手に水を飲むよりうまい加減で服を湿らせたほうが良い。保湿力のある衣類選びは必須。汗を吸い込んでしまう肌触りの良いTシャツ類はダメ。サイクルジャージはその点ちゃんと考えられており、湿り気で肌と服がベトベトになるほうが良いのだ。長袖は太陽光線から肌を守るだけではない。より広い範囲がベトベト状態になるのでいつも風があたる自転車では半袖より冷えていることが実感できる。ちなみにリカンベントだとサラリーマンのYシャツ(カッターシャツ)も保湿力がよく上半身はあまり動かさないから格好だけのスポーツウェアより役に立ったりする。それから出発前にお風呂やシャワーには入らないほうがよい。汗でベトベト・ギトギトになった肌のほうが保湿力はある。
自転車に乗り始めて2年ぐらいのころ、荒川CRで200km走れるようになっていい気になり夏の北海道に行って100km走っても自動販売機がないというかの地の大自然を身をもって思い知らされてから「夏の補給」は一時期私の人生のテーマになった。今では夏の炎天下のCRを100km走るのに500mlの水があればもう十分すぎるというのが実感だ。