後期高齢者医療制度のすったもんだを見るにつけ思う。
名前の問題じゃない。そもそもこの制度の目的は悪くない。「前途ある若者達が半分くたばりかけたオレ達の親父共を支えてたらバタバタ特攻隊なみに死んでいくのを見るに見かねて」とハッキリ言えばいいのだ。誰もグウの音も出まい。
厚生労働省、税務署以外の行政、いやむしろ立法に関係する人々は全員、TRPGのGMを経験して「ルール作り」を基礎から学ぶべきだ。どんなに優れた完璧な隙のないルールでもみんながやりたがらないルールは糞ルールで、どんなに「良く考えたらこれって変だよね」ルールでも、みんながついてくるルールが神ルールに間違いない。
結局、大人数でゲームやればとにかくシンプルなルールじゃないと誰もついてこない。いくらお上の権威を振り回しても複数の人々が納得できないとシステムは動かないのだ。本当に世の中にはいろんな人が居て(自動車が自転車より優れていると思い込んでいる人も居るぐらいだ!しかも10年前の自分もそうでKP61やRZ50を乗り回していたぐらいだ!)、価値観なんて本当にバラバラ。人々は平等だから納得するんじゃない。まず人々は納得してからアレコレあって、なんだか平等というなんか空気みたいなものがほんわか出来てくるのだ。
たとえば累進課税っていうかとりあえず現行の所得税なんて絶対平等じゃないけど、苦労すれば節約でき、節税をあきらめれば(お金を払えば)時間的余裕が手に入るシステムになっていて、その時間的余裕をコストと考えればお金をセーブしたことにもつながるわけで、シンプルなのに奥が深くてチャレンジングで融通も効くし納得のいくシステムだと思う。自由だ。日本の税務署はちゃんと付き合えば良いところだと思う。
自転車とか、アイドルマスターとか、絵とかイラストとか、いじり放題の、フリーダムな、だけどなんだか平和なものをいじってると強くそう思う。