また単純比較できないデータを持ってきてますが町田駅→セブンイレブン都留井倉店のところをブルベだから受付やブリーフィングがあったのでケルビムそばの淡嶋公園スタート。まあ平均速度が15km/hから17km/hになっているから比べるまでもありません。気合と機材がそろえば山のロードは速い。輪の母ちゃんに「最強」と言わしめるのも納得です。
機材についてはこの後説明しますが気合とは?やはりブルベやランドネきたかんのような自転車走行会の良さは「他の人の走りが見える」ことでしょう。みんなと一緒に走る、自分の様子が的確に分かるってことは、やっぱり気合が入ります。
さて最新鋭から古い名車までいっぱいそろった淡嶋公園。人生初ブルベで私は緊張してましたが、ちゃんと整備されてるバイクならどんな珍車もバカにされることはない雰囲気があります。まさにランドネきたかんで感じた「ゆる~い雰囲気」そのままでした。
結論から言えば前回の反省からやることなすこと全てうまく行った感がある人生初ブルベ。やっぱり自転車の何が楽しいかって、ただ乗るだけじゃなく、パズルを組み合わせて正解を探していくのが楽しいです。
・スプロケ23→27へ:これがなければ何も始まらなかった。今回大活躍した12-27Tは「トップが12なんて踏めないからヤダ」という理由で10年近く家に転がってたモノ。入手経路は全く忘れましたが、捨てたり売ったりしなくて良かったです。
・ステムを80mmから60mmに交換:試走で泣きそうになるほど痛かった腕と手のひら。これが直接の原因かどうかは知りませんがポジションを楽にすることは悪いことではないはず。GIOS LEGGERO購入時は「とにかく平坦最速」を目指していたのでポジションの考え方もキツキツ系に染まっていたからなおさら。
余談ですが「初心者が味わう地獄」を味わいたい人はロードを5年間乗らずに放置した後雛鶴峠ぐらいの山を越えるべし。マジで泣きそうになるほど腕と手が痛くなります。特に手のひらが痛くてハンドルが握れません。二輪車でこれを地獄でなくてなんと言いましょう。お陰で私はRSRをバーハンにするやら初心者の気持ちを理解できる自転車乗りになった(気がします)。
・そしてバックミラー。試走するまでは「オレは街のフィクサー。振り返って後方確認なんて余裕」と思っててましたが試走時街とは全然違う山の下りの厳しさに2回ぐらい命の危険を感じてました。
他にロードバイクにつきそうなのがお店になかったので「ないよりマシだろ」と全然期待してなかったのに籠坂峠から足柄までの下りを心身ともに余裕をもって下りることが出来たのはコレのお蔭。もうちょっと腕や手に隠れて見えにくのをなんとか改善してほいけど時速50km/h以上でガタガタ舗装地帯に突っ込んでも鏡の位置がほとんどズレないので実用性は十分でした。
私が「ランドネきたかん」学んだのは「ブルベとは道中を楽しむことである」ということ。走り始めて2時間半。平均速度が17kmから16kmへどんどん落ちていく中、玉の入まんじゅうを食すと言う(私にとっては)大冒険に挑戦。このとき「これは行ける」と確信めいたものを感じました。それは機材に加えてパールイズミのレーパンをXLからBXLにしたのでお腹・内臓全体に感じた余裕です。ブルベは異常。もとい「胃腸をいかに正常に保つか」だと私は今のところ思っています。人それぞれだろうけど、私の場合はゆるい服装のほうがいいみたい。だから今までリカンベントでの長距離が楽しく感じられ、ロードだと厳しかったんだろうなあ。
まんじゅう売ってくれたおばちゃんが「ハイ150万円」と言うので「え?今、もしかしておばちゃん、ボケかましました?」と言うと「えへへへ」と照れくさそうに笑っていたのが印象的でした。
また腕にはアームカバー。これまたブルベの準備期間に分かったのは「日焼けすると冗談みたいに体力が落ちる」ということ。私の手持ちのアームカバーには日焼け対策&着けても超涼しいアームカバーと、ちゃんとした防寒用のアームカバーの二種類がありましたが、今回使用したのはスポーツジュエンで500円で投げ売りされてたadidasのCLIMACOOLです。多分コレ素材も伸びなくて着けにくいし日焼け対策も涼しさも性能的には中途半端なダメ製品なんだろうけど、今回天気は曇り空が中心で、その中途半端な性能が功を奏しました。高田純次ぐらいの適当さで日焼け止めにもなっていたし、峠の「うー、ちょっと寒いなあ~」な時も本来冷感タイプなのに風避けで保温効果がありました。
そんなわけで余裕さえあった河口湖や山中湖は割愛。今回特に印象に残ったのは足柄峠。こんな苔の道があったなんてビックリ。ブルベ諸先輩に感謝。昭和につけたコンクリートなんだろうけど、あちこちの光ってる訳ない苔が光って見えるんですよ。いや良かったなあ。この先の足柄街道みたいに自動車が頻繁にここ通ることになったら一発でこの風景はズタズタにされちゃうだろうなあ。悲しいかな杉は細いのばっかりでしたが…
落とし水 追い越す先は 坂だらけ
で、足柄山下った有人チェックポイントでは焼きたての焼き鳥とフランクフルトいただきました。ブルベ初参加の私に「いつもブルベにはこんなのが出ると思わないでくださいね」との由。美味しくいただきましたし、談笑もさせていただきましたが、この後の糞意地悪なコースに立腹したので写真はなし。
これがAJ西東京2015BRM926の全行程。普通、足柄山越えたらもう後は楽ちんだと思うじゃないですか。ゴールまで何個坂を越えればいいんですか。途中にヤシマ作戦みたいな坂もありましたよ。ゴール受付で感想を聞かれて「性格の悪さが出てるコースでした」と喋るとAJ西東京の方々はゲラゲラ笑ってました。200kmを12時間1分。私のブルベ初挑戦はホントに大成功だったと思います。関係者の方々に感謝します。GIOS LEGGEROも10年の時を経て初ブルベ初完走マシンに。ありがとうございました。