冬の雨でも雪に変わらないことが予報されている限り自転車に乗る。そもそも冬が寒いなどと言うのは二本足で歩く動物の妄言である。四本足(人はその内二本を腕とか手とか呼んでいるようだが、残念、自転車で高速移動中は腕は脚と同じぐらい体重を支えているので足と呼ぶべきである)で走る動物にとって冬が寒いわけがない。毎日目的地で着替えるほど汗をかく。だが雪(というか氷)はダメだ。そういう日は電車で通勤する。と、ふと二本足で立ち止まる瞬間、「ああ、冬って寒いんだな」と、人間だった日々を思い出す。
そんなこんなでさあ雨だ。雪歩号(雨の日用ルイガノTR-1)の出番だ。空気を入れるべ。と(自転車乗りにとって空気を入れるのはオートバイで言えばチョークを引くのと同じぐらい毎回乗る前に行う当たり前の動作)バルブが抜けた。私が好んで使っているシュワルベの2回目だ。それはまあいい。問題はバルブナットだ。
SCHWALBEのバルブナットは以前このブログでも褒めまくったが段差が付いているので(写真左)がっちりバルブ穴にはまる。しかし…
今回雨の日用バイクだとそれがかえって良くないのではないか。と思う事態が起きた。なんだか雨水で流れてきた粘土質かなにかが固まって、まるでセメントみたいな白い汚れがこびりついて、素手では全く動かせなかったのだ。自宅だからラジオペンチで外せたが、これでは街中でいざというとき困る。
というわけで、もしかしたら雨の日専門に乗るバイクでは段差が付いてない(パナレーサーかマクサスとか)板状のナットのほうが隙間ができて、水で流れてくる汚れがこびりつかず、パンク修理の際いいのかも知れない。今後数年このことに気をつけて経験を積まないとわからないけど…