絵とはなにが良いのかというとモチベーションである。どんな下手な絵も上手い絵も「やる気」があるかないかが問題である。
windows10に移行した2年前、win7(64bit)でも動作が怪しかったコミスタをいつまでも使い続けるわけにはいかない。とクリスタと液タブを購入した。
しかしあまりにも操作が違うので宝の持ち腐れ状態が2年も続いてしまっていた。
そうこうしている去年の秋ごろからどうもWEB漫画「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が面白いと話題になり
http://www.ganganonline.com/contents/watashiga/
2月22日に発売された12巻(特に119話と120話)は、その身近さも含めると歴史に残る名作であった。
どうにもこうにもペンを持ちたくなった。
・まずクリスタの参考書
私はこれで十分だと思った。
・コミスタで私が気に入っていたベクター線の行き当たりばったり描画方式はガラリと様変わりしてる
コミスタではベクターレイヤーにGペンなどで線を引いた後で「線つまみ」や「線移動」であれこれカット&トライできたのだが、クリスタでは
「操作」(オブジェクトを操作する。という意味らしい)
「線修正」
の2つにごっそり機能が分裂してしまっている。
これはもう私がわたモテ12巻に触れて得たようなモチベをもって慣れるしかない。
・フキダシ機能もコミスタのプリセットはしょぼいなりに使いやすかったが
クリスタにはマトモに使えるフキダシのプリセットはない。ただし「フキダシペン」と「フキダシシッポ」を使えば自由にフキダシが作れるのでマトモな漫画が描きたい人はこちらのほうが歓迎だろう。
だがサラリーマンが夕食後の1~2時間で描き上げるハナクソみたいな4コマに相応しい、しょぼいけれどもお気軽に描画できる機能も残しておいて欲しかった。
・枠レイヤーもコミスタ時代と考え方から全く違う
コミスタ時代はこんなものすごい単純なレイヤー構造で描いていたのだが
クリスタでは1コマごとにこのレイヤー構造を収めることが前提になっている。面倒くさい。しかしそれ以外のやり方が(ソフト製作者から)認められてない以上それに従うしかない。
「以下のアホ4コマをtwtterにうpしたい!」そのモチベがあればすぐに突破できた。ただ、液タブに加えて1台以上(できれば2台以上)のマルチモニタ環境がないとコマ別に幾重にも重なるレイヤー構造の目視は厳しいと思う。
* * *
ようするにクリスタはプロ向けになったということなので、根性があれば使えるようにはなっている。その根性をどこから得るのかは、今回わたモテ12巻のような良い作品に出会うしかないのだろう。以下に私がクリスタで最初に描くことができた4コマ漫画をうpする。