eTrexに10分毎の通過時刻をポイントとして表示してみたら超楽しかった。

 久しぶりに自作アプリがうまいこと言ってゴキゲンです。

 eTrex20jに「15-0-0905」とか「15-0-0915」とか表示されてますが、これは「平均速度15km/hでは0日目(600kmブルベに対応予定のため)の9時5分にここ通過してないとアンタ失格よ」という意味であります。もちろんその次の「15-0-0915」がその10分後は「ここに居ないとダメよ」という意味です。

 今日、たかだか16kmちょいの通勤だけど10分間隔でやってみたのですがかなり楽しかったです。設定の出発時刻は8時15分だったけどモタモタして8時25分ぐらいに出たらだんだん追いついてきて「あとどのぐらいペースを上げるのか」「これぐらい差がついたら楽してもよいな」みたいな判断ができて面白いです。

 そもそも、これはブルベ対策です(以下ブルベを知らない人はどうにもならない文章です)。キューシートの端っこに平均速度15km/h、17km/h、19km/hの通過時刻を書いてチェックポイントで「うわ、失格ギリギリかよ」状態なのか「お~これは余裕。かなり仮眠時間が取れるかも」とか自分の位置を判断することが戦略上でも安全上でもすごく重要なのです。

 しかし、人間横着というか、gpsに頼り切って良いのか。さらに欲が出ていちいちキューシートを見なくてもgpsに表示されるルート上に1時間ぐらいの間隔でポイント表示させたら便利かも…と思って今回visual studio community 2015でそういうことをするダイアログベースのアプリらしきものを作ってみました。

 前提として:

・私はvisual studioを使うのは下手したら5年ぶりぐらいか知れません。要するにコードはメチャクチャ(IDEがすげえ進化しててビビった)。

・ルートラボで作ったkmlファイルを元データのルートとして利用します。

・ポイントはPOTファイルでカシミール3Dに読み込ませてetrex 20j/legend HCxにアップロードしてます。

 とりあえず2点間の距離の計算はこのへんで適当にやった記憶があるのであたたた~((c)チャーリーやまも)とこさえているのが:

 こんな感じの外見のアプリです。今のところ平均速度、出発時刻、間隔が設定できます。出力される緯度経度はPOTファイルが度分秒なんだけど秒の小数点以下は省略してもここまで近いところにポイントされるので省略しているというアホっぷりです。しかし、あくまで目安ですから問題ないでしょう。

 先に書いた通り、コーディングする前は1時間間隔でいいかな。と思っていたのですが実際に走ってみたところ10~20分間隔が楽しかった。でもこの感覚は都内だけかも?ともかく、実際にブルベで試さないとダメですね。

望遠鏡の三脚(30年ぐらい前のビクセンのやつ)をリカンベントの作業台にしてみた。

 今はもう洒落っ気のある夢や希望がない時代だけど、昭和50年あたりは藤井旭の本とか星空への招待とかコミケの原型みたいなお洒落でカワイイ夢がイッパイあったのだ。今は「犬を天文台長に」とか言うとポリティコレクトで衛生状態がとかスケベなことを言う人ばかりでウンザリだ。

 で、その夢の残りカスでリカンベントの作業台を作ってみた。

 最初はリカンベントフレームのパイプ部分を挟むことを考えていたのだけれどスケベ椅子の要領でシートで支えるほうが簡単で安定もすることが分かった。割と使えます、ていうか最近はコレで週一チェーン磨いてます。まあ真似するバカは居ないと思うが。

 私も45歳を超え、ちゃんと死ぬために自転車を漕いでいるので傍から見れば滑稽な程一生懸命である。ちゃんとした姿勢でazub origamiのチェーンやRメカをメンテするのに作業台は必要だったのだ(ネイティブ・アメリカンみたいなことを言っているが要するに腰が痛い)。それを考えると前輪駆動のraptobikeはこういった心配は必要ないのだからメンテナンス性は偉大だ。前輪駆動はもっと流行るべき。

 奥で光っているのはなんだか分からないLEDランタン。最初は余った自転車用ライトとか使っていたけどアウトドア系の人が「安くて便利」って言ってるヤツを買った方がやっぱり便利ですね。

 

やよい号にortliebのパニアバッグとventisitのシートとか…おまけでCLARKSのブレーキパッド。

 うっうー!これは可愛い!

 サイクルパラダイス高円寺店にortliebバックローラー(だと思う)が1個5,000円x2個セットで置いてありました。悩んだけどなにしろ色がコレだからなあ。買わないわけにはいかないでしょう。つけてみたところさすがドイツのお隣チェコ製バイク。色もシートスティのパイプの太さもバッチリ。次の300kmは空のハッタリでコレつけて出ようかと思うぐらいキマってます。地球100周ぐらいしそうな見た目だけど、実際便利に使えるのは日常の仕事とかで、ツーリング、ひいては輪行のときはかなり邪魔なんだろうな~というのは分かり切ってるんですが…

 しかしやよい号も喜んでますなあ。思わず目を細める。後ろはついでに日向ぼっこしてる千早号(GIOS LEGGERO)。

 * * *

 さて、シートクッションについて。

 リカンベント歴は10年近くになりますがraptobike美希号のフレームにクラックが入ってからシート下の取り付け金具にモールドスプリングを仕込んでだりしてazub origamiを買うまでクッションの必要性を忘れてました。

 azub origamiに乗るようになると純正シートにはスポンジ素材のクッションがセットになっているようで「ウームやっぱりクッションあると楽だねこりゃ」と徐々にクッションの必要性に目覚めてきました。しかし、1年ちょっと(距離にして1万キロ弱)乗ってるとクッションの真ん中に穴が開いてきました。全体も擦り減って薄くなってるしこれが限界かも。(伊豆200kmで調子が悪かったのはそのせいかも)

 そういうわけでHC WORKSさんの通販でventisitの幅28cm、長さは87cmと91cmのシートクッションを購入してみました。

 それぞれの重さは以下の通り:
・azub origamiの純正シートについてるスポンジ素材のクッション 345g
・ventisit シートクッション 87x28cm(3cm厚)525g
・ventisit シートクッション 91x28cm(3cm厚)550g

 ventisitのシートは初めて乗ったときはびっくりするぐらい硬く感じました。これなら耐久性はスポンジのシートよりもずっと永く持ってくれそうですが、サイズがシートの長さを測ってほぼピタリの87cmのシートだとシートの縁が肩とか太ももにゴリゴリあたってロングライドだと身体が痛くならないか心配です。

 重量面ではventisitは不利です。じゃあ次の300kmはどうしようか?と問われれば、長さ91センチのventisitで走ってみようと思ってます。しばらく走ってみると登りや加速はスポンジ素材より硬いventisitの方が疲れが少ないように感じたからです。しかし実際に走り終えてみないと分かりません。

 * * *

 あとおまけ情報:数年前にCRCでCLARKSのBB7のパッドを送料無料の価格調整で買ってたのだが、今回取り付けてみた感じではAVIDの純正比べるとややはめ込みにくいところはあるけど、いったんはまるとなかなかいい感じです。まあホントの評価はローターとなじませてからなんですが。

 (1/25追加。)CLARKSのBB7のパッド。ちょっと合わせが悪いと盛大に鳴きます。うっるさいのなんの。でも逆に言えばパッドが「合ってないよ」とすぐに言ってくれてる感じなので俺としてはいいかなと。そこそこパッドの位置を合わせたら鳴きは…完全に収まる訳じゃないけど、素直に小さくなるので合わせやすいw安物なりにいい感じです。

GARMINのぺけじぇい…(BRM107東京200反省会)

 あけましておめでとうございます。というわけでR東京のBRM107東京200走ってきました。

 写真はPC1のコンビニにて富士山を望む。天気が良くてとっても気持ち良かったです。(この頃までは…)

 結果としましてはあまり良いブルベぢゃなかったです。反省すべき以下の3点が今回の内容になります。

 * * *

・鳴り物入りで導入したGARMINのeTrex20xjがあんまりイケてなかった。

 私とGARMINとの出会いはかなり早くて会社の先輩が「海外でしか手に入らないけどeTrexていうすごいハンディGPSがある。これ見たらSONYのIPSシリーズなんかアレ」と見せてくれたのが初代eTrexでした。カナダで購入したので欧州版でした。その後日本で一般的になった北米版じゃなかったのでファームウェアとか苦労した思い出があります。

 その次に購入したのは日本語表示が出来るLegend日本語版でした。当時GARMINみたいな得体のしれない会社がこれまた日本みたいなIT後進国の言語に対応したのに非常に驚いた記憶があります。

 その次がLegend HCx日本語版。カラー液晶なのに電池の寿命が縮まらず、またmicroSD初対応ですったもんだの挙句TKAのお高い日本地図をインスコして使ってました。

 ここまでお安い非日本語版の本体と無料の有志UUD日本地図を使わないのはわたしが金持ちなこともありますが、初代のFWがカナダ版かどうかのすったもんだに始まりいろいろと苦労した記憶があるので、正々堂々・表玄関からの運用がいいよねッと思い知らされたからです。兎に角ブルベで使うGPSの絶対条件は「安定性」ですから。

 で、今回導入したeTrex20xjなのですが…

 まずどこかの良いネットと違いマトモなGARMINの情報が得られる有志サイトによると:

eTrex20xJ/eTrex30xJ/GPSMAP64SJに日本詳細地形図2500/25000を無償提供開始
ttps://osm-for-garmin.org/provide-topographic-map/

 なんだかこの11月かららしいんですが、伝統的にお高い日本地図が無料とは!私は金持ちだけどこれは買い!早速GARMIN Expressで半日かけてダウンロードしてみると本体メモリ4GB弱の92%も占領しやがりました(今回200kmブルベのログが入って空き295.40MB。ブルベのログを消して空き296.68MB)。なおかつTKAと変わらない国土地理院のあの糞ダサイ地図です。いや、それだけならいいんです。

 表示がクッソ遅い!なんじゃこりゃあ!!ルートを転送して「正しくルート出てるかな…」とチェックする作業がキツいレベル。なまじLegend HCx(表示は速いけど道路はカクカク)を経験してるだけに遅さ倍増。ホントに時折フリーズしたのかと思うぐらい遅い。

 これはもう金持ち面するの諦めて容量の面からどう考えても速そうな(実際速い)無料有志地図を入れます。masarapさんとこの地図にはコンビニが載ってないので日本語は表示されないけどtmzさんとこの地図を入れてBRM107に出走しました。(追記:masarapさんのEDGE520J用コンパクト日本語OSMは分割だけど使えそう!)

 …前半の100kmまでは良かったんです。「うーんこのトイレ行きたい」時にコンビニが探せるのはありがたかったです。しかしルートを「出発する」にするとルート表示が紫色固定で太くなるのでコンビニが覆い隠されてあんまよく見えないwでもこうしないと登り坂や下り坂のピークを↑/↓マークで表示してくれませんwなんかあと一歩で痒い所に手が届かないんだよなあ…

 しかし、決定的な瞬間が。200kmブルベ真っ最中。折り返し地点を過ぎて熱海の市街地にて。

 eTrex20xj「プチッ」

 これは最悪です。いまだかつてGARMINでこんなことはなかったです。しかも起動してもメニューを操作しようとするとまたプチッ(電源が落ちる)…

 まあ思い当たるフシ(後述)である有志地図の入ってるmicroSDを取り出すと再び安定しました。が…ブルベで1回つかっただけですが私のeTrex20xjの評価は:2016年11月から無料でダウンロードできる日本詳細地図は有難いが容量はデカイし見てくれは悪いしなにより表示が遅くて使いたくないレベル。そレに対して個人が対策できる手段(有志地図)も「GARMINにお金を落とさない地図は許さん」みたいなつるセコ手法が施されてる臭いがプンプン。過去の栄光のeTrexシリーズを知っている人にとっては凡作以下でした。

 4万弱も払って残念です。でも↑/↓のピーク表示はそれなりに便利。(走ってると↑/↓の判別は難しいけどw)

 * * *

・寒暖の差対策が全然出来てなかった。

 去年の2月はBRM206宇都宮200km走ったし、浄土平も登った。私寒いのは平気なんです。でも今回は違いました。

 今回から使い始めたボントレのサイコンtrip300についてる温度計。自宅を出た朝4時から出発の6時あたりは気温5℃~3℃。これが朝7時あたりの平塚近辺だとマイナスになったりしましたが身体を動かしていれば平気でした。こういう数値と絡めた経験ができるのは良かったんですが、問題はお昼が近づいて気温がどんどん上がってから。コンビニで駐輪中にtrip300に直接陽が当たったりすると18℃を指したりするようですが、まあ13℃ぐらいまで温かくなったようです。伊豆半島の観光道路は結構な高低差があり、登りでビショビショに汗をかいてしまい、普通の綿の下着はずっと濡れたままでした。これは私の経験不足。午後はずーっと悪寒のような寒気を感じていました。帰宅して妻が七草粥を出してくれなかったら今頃風邪で寝込んでたかも。

 こうした「汗冷え対策」については「IT技術者ロードバイク日記」より:

ヒートテックでエベレスト登頂 実はドライナミックも下に着ていた
ttp://rbs.ta36.com/?p=31384
ヒートテック極暖の速乾性は「綿以下」という実験結果
ttp://rbs.ta36.com/?p=23383

 このあたりの記事を読んで気にはしてたんですがドライナミックのメッシュ肌着なんかKB***ファミリーと間違えられそうだから今まで避けていた…わけではないのですが、今回温度計を見ながら走って汗冷え対策の大切さを実感しました。こういうときは素直にアフェリエイト広告をポチりましょう。

・ブレスサーモ エブリ(安いので半袖)
・ドライナミック メッシュ(もう許せるぞオイ!)

次回、ほぼ同じコースを走る300kmには品物が届いていると思いますので試してみます。

 * * *

・R東京の運営に気を付けろ!

 まあこれは私のミスなのですが前述の通りeTrex20xjを再起動させて使ってたらなぜかポイントが表示されなくなってコンビニの特定に自信がない状態で最終Pのローソンにたどり着いたんです。いそいそと物品購入後レシートをブルベカードに挟もうと思ったらブルベカードには最終Pが「ファミマ」と書いてあって愕然としました。

 運よく(?)なんか挙動不審(?)のランドヌ東京の人が居たので聞いたら「ごめ~ん。ミスプリ。間違えた~」との由…まあこれはいいでしょう。

 もっとアレだったのは認定受付の「川崎市民プラザの和室B4」がホントに分かりにくかったコト。

 道路に面した車の出入りする入口はすぐわかって、その坂を登って川崎市民プラザの建物の入口まではすぐに行けたんですけど、1月の午後6時過ぎ。辺りは真っ暗なのに(なにか光ってるのですぐ分かる)ブルベっぽい人が全く居ないw車は停まってて数人がなにやら談笑してるけど普通の格好なのでこれは絶対ブルベ関係者ではないw

 最初「あれ?この建物じゃないのかな?」と、ローソンに向かう途中「市民プラザ駐車場」の看板があったことを思い出し、数キロ範囲で辺りをグルグル回った挙句、私と同様場所が分からず右往左往(坂だらけの土地なので上往下往かもw)してるブルベ参加者達と疲れた体で自転車担いで階段を上ったりしてアチコチの入口を試す始末。

 結局、正解は、最初に確認した正面玄関からず~っと奥~の方、ほとんどお勝手から入る勢いで建物の裏側まで行かないとブルベっぽい自転車がわんさか駐輪してる場所までたどり着きません。マジでム(略

 今後初参加される方で、川崎市民プラザが認定受付の際はぜひお気を付けください!!

やよい号(azub origami)のチェーンチューブを交換。

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 NiKIRINさんからperformerのチェーンチューブを購入して交換しました。遠く離れたチェコのazub origamiで使われているものとほぼ同じです。全く問題なく取り付けできます。

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 チェーンチューブのゴム部分が破けた原因の一つにフロントシングル化によるチェーンラインの移動のためシート下バッグのバックルが当たっていたこともあるようです。

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 シート下バッグをぶら下げる帯を長いものに交換してバッグを横に逃がしました。あとチェーンチューブが新しくてキレイなのは気分がいいですね。

 フロント57Tリア46Tでチェーンラインが一番上がった時、シート底にチェーンチューブが当たってしまう件ですが、シートを固定してるボルトにワッシャかなんかかまして高さをかせげば少しはチェーンの曲がる率が直線に近づいて、まあ少しは漕ぐときの抵抗が減るんでしょうけど…そこまで心配する意味あるかなあって思うようになりました。パイプが削れて穴が開く頃には私別の乗り物に乗っている気がします。

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 チェーンチューブを固定する帯の長さを十分とって、さらに「そこら辺の結束バンドで固定だと20kmとか30kmの長~い登り坂でじりじりチェーンの動きにつられて移動する」問題の対策として「アルミ板で結束バンドより広い面で接着することによって抵抗を増やしてみる」方式を選んでみました。接着剤はアラルダイトなので塩ビみたいな素材にはくっつかないはずですが、このアルミ板は元がパイプなのでちゃんとした曲面のはず。接着面はしっかり広くとれている…と信じたい。

 狙い通りの効果があるかどうかはまたどっかのちゃんとした山登らないと解りません。

サイクルパラダイス高円寺が店名を+オービタルに変えてモデルガンとかPS3とかも一緒に売りはじめて大丈夫か?と思ったらボントレのtirp300(本体のみ)が1500円で売ってた。

 まあ税込で1,620円ですが、そんなことはどうでもよろしい。このサイコン、手に取ってボタンをポチっと押してみたら

「おおっ!」

 温度計がついてる!!

 浄土平でも欲しかったのは温度計。とにかく冬になったら参考になるのが温度計。意外と使えたのはこの温度計で、安くて重宝してたんですが輪行してたらなくしてしまった。夏のことだったんで特に探さずそれっきり(2,000円もしなかったし)。が、季節は再び秋になり冬になり…嗚呼、浄土平ではあったらよかったなあ。あれは5度の出来事だったのか、0度か、もしかしたらそれ以下だったのか。…今後の経験にもつながる筈。

 それにtrip300、センサーがANT+というのも良い。別途センサーだけ購入可能だし(だからサイパラも本体のみで販売しているわけです)なにしろ私は今までANT+の機器を所持したことがない(GARMINはeTrex LEGEND HCxだし)。

 最近はBlueToothというホントどうにもならない(マウスは20センチ離れたら認識しない、ヘッドホンは音飛びしまくる)こんなクソッタレ規格が横行し、有難がるのは欧米の白豚人だけ!と思いつつも、今私が叩いているキーボードはLogicoolのK480で手元にはELECOMのBTマウスが2個転がってて(そして勿論BTドングルはUSB延長コードの先についている)巷ではiphoneや泥といったこれまたクソみたいな端末が幅を利かせているなかでANT+がいつまでもあるとは思わない方が良い。ここらで一発購入してみました。

 さて問題はセンサー。楽天で検索…したらなんとサイクリーにBontrager ANT+ SPEED SENSORが1,580円(税別)!ポチっ!

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 サイパラで手にしたtrip300(この温度計の表示で狂喜乱舞)とサイクリーから届いたセンサーの外箱。外箱には確かにスピードセンサーと書いてあります。

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 ところがですね、ようワカランのですよ。説明書っぽいものがついててガサゴソ開いてみたら、センサー本体に刻印されてるFCCIDはケイデンスセンサーの06RBKM-Aで、Part Numberはちゃんとスピードセンサーの267369なんです。

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 おい大丈夫かみたいなのはオービタルだけにしてくれ…と思いつつ、それが老人が自動車で暴走しまくってもどうしようもない社会を作ってしまった日本人が知らなかった自転車という白人文化クオリティと付き合わなきゃならない部分なので磁石はcateyeのをそのまま流用して、タイヤをびゅーんと回してtrip300がまあ一応反応したんですが、実際十数キロは走らなきゃ正常に動いてるのか不安。

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 という訳で朝と夜、片道15kmの通勤してみたところ誤差は±200mほど。これでサイパラもサイクリーも私もひと安心です。ちなみにタイヤ周長はcateyeのサイトから28-451の1545で設定しました。

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福島の浄土平の風景はJuan Condoriのジャケ写っぽかった。

 とりあえずおすすめ。これより下は「寒かった~」とか「辛いこと頑張る俺SUGOI~これが自転車ブログのDAIGO味~」とかダラダラ書いてますが、浄土平はDino Saluzziの音楽ぐらいすばらしい風景が広がっていました。最初にそれだけ書いとけば、あとの文章の意味はないです。全部読み飛ばしてもらって構いません。

 妻の福島吟行に私も同行し、一通り観光した後で福島駅近くのホテルから浄土平に登ってみました。某ローディさんのWEB情報では序盤のキツいところを超えればまあ楽よ。とのことで確かに美ヶ原ヒルクライムの序盤みたいな激坂はありませんが、その9掛けか8掛けぐらいのちょいキツ坂がずーっと続きます...半分超えたあたりでその9掛けが8掛けに・8掛けが7掛けにちょっと弱まるぐらいでやっぱりキツい坂がずーーーっと続きますw
 補給地点もないし(美ヶ原もないけど)それなりの経験がないとかなり手ごわい山岳ステージでした。30キロちょっとだから3時間、まあのんびりモードで4時間だから17時だろう…と思ったら甘かったです。

 そして10月なので完全に油断してました。東北の山を10月に1500m登ったらメチャクチャ寒くておまけにこの時期東北の山は晴れると風が強いとの由。メリノウールの靴下が欲しかった。シューズカバーも、厚手の手袋も…要するに人体の先っぽが厳しかったです。体幹のほうは薄手のウィンドブレーカーに最低限の防寒(ユニクロのULダウンベスト)はあったので大丈夫でした。

 とにかく東北の1500m超えの山の寒さがどういうモノか非っ常~に勉強になりました。スマホのリチウムイオン電池が寒さでほぼ残量0になったのを見たのも今回が初めて(ホテルに戻ると80%に戻ってた)。

 歳のせいかHX-A1Hの動画をちょこまか編集する根気がなくなったのでそのままUP。ちょうど目的地についてスタンドで立ててるリカンベントが風でぶっ倒される様子です。とにかく車体が右に左に持って行かれるので登坂のカーブでは転倒に備えて時折クリートを外しつつ曲がる必要がありました。しかし森林限界を超えたあたりからの景色、夕暮れに染まる福島市と、その荒涼とした浄土平の風景は素晴らしかったです。

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 浄土平ビジターセンターの看板に這う這うの体でたどり着いたときには17時過ぎだったのですぐに辺りは真っ暗になってしまいました。レストハウスは16:30に終了。自販機のホットコーヒーとSHOTZで補給もそこそこにここから先がもっと絶景らしいけど真っ暗闇の中下山しました。ダウンヒル中ドリフのコントみたいにガタガタ震えが止まりません。アイウェアの位置を直そうとした自分の手で自分の顔をぶっ叩きそうなぐらいの震えです。

(※前述の通りちまちま動画編集する気ないので30分以上あるよ)

 ただでさえ寒いのに体を動かさないダウンヒル。でもここからが(多分)リカンベントの良いところ。手足は冷え切ってますがシートと背中の間には十分な温もりが感じられて「ああコリャ死んだり大ケガしたりすることはないな」とは確信してました。私がリカンベントが安心安全に感じられて「乗っててよかった」「また乗りたいなあ」と思うのはこういうところです。

 * * *

 そんなこんなですが今回の福島旅行。妻が俳句の会に参加するということで、ご年配向きの、シブい見どころのほうも情報が入って、それが結構良かったです。

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 福島市の大蔵寺。千手観音像を見に行ったのですが朽ち果てそうな破損仏を地元の人が集めて保管してあるのが良かったです。ボロボロに朽ちているとは言え当時の実物が間近に見られて迫力が半端ない。写真はないので実際に見てください。ここは説明のおじさんがお客が来るたびに出てきてメモも見ずに暗唱してくれるので非常に有難く勿体ない気持ちになります。

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 大蔵寺にも巨大わらじがあったけど本家はこの信夫山の羽黒神社のものらしいです。この神社、登るのも楽しいですが一応ちゃんとした水洗和式トイレがあったので好印象。脚にご利益があるとの由で自転車に乗る私にも何かないかと期待してお参りしました。

 他にも「文知摺石?石とか見てどうするだ」とか思ってたのですが実際安洞院に行ってみるとこじんまりしたなかに古いモノがぎゅっと詰まってて「面白テーマパークやん!」と思いました。そもそも大蔵寺でわらじの話を聞く→信夫山に行くみたいな感じで、福島市の周辺にお寺や寺院が夏の散開星団みたいに散らばりつつも、小宇宙の重力圏みたいになんだかお互いに関係があるのが面白いです。

 福島、東北地方は自転車趣味おっぱじめてさあこれから行ってみようかと思ってたら原発事故で敬遠してたのですが(やっぱり林の中の線量計を見ると毎時0.1マイクロシーベルト前後で、ああ大変だなあ。と思います)かなり良かった。お酒とかも軽くて美味しいのあったけど名前忘れたw