湿度が高いと空気抵抗が減る。これはバトルマウンテンからの常識である。
家出た時から「お、今日は空気抵抗少ないぞ」と感じていたのだが、新宿越えたごろから「え?こんなに少なくなっていいの?」みたいな感じになってきた。
多分、空気抵抗に対して、Raptobike、リカンベント・バイクのローレーサーで2013年の7月5日の朝8:30~9:30ごろ外堀通りを通勤してたのは俺だけだと思う。だから何を言っても無駄なのだと理解しつつ書く。
地球は、宇宙はこの瞬間俺のためだけに存在した。それぐらい粘り気のある加速を味わった。人生の目標をひとつクリアしてしまった気分だ。魔法みたいなものだった。アニメみたいだった。世界中の富と全人類の知恵を集めても、あの1時間、都内の青梅街道~外堀通りの湿度を上げて空気抵抗を減らすことは不可能だ。
本当にえらいことを経験してしまった。GPSとか持ってなかったが速度とか数字で表すものじゃない。とにかく一度漕ぐと減速しないのだ。粘り気のある加速としか言いようがない。あまりにすごい現象に身体全体を包まれると、声も出せないと言うが、その通りだった。