いろんな段階を踏むんだろうけど、21世紀の日本ってのは日本人の常識が全然違うことにいろいろ気付く時代なんでしょうな。自転車もまさか自動車より性能がいい乗り物だとは知らなかったし、国際的なスポーツの大会と言えばオリンピックぐらいしか知らなかった。そのツール・ド・フランスもベルギー人に言わせれば「ツール・ド・フランドルのまがいもの」扱いだ。世界での”多様性”を日本人が学ぶ道は遠い。
プロローグはSKYのナンバーつけ間違えがあったりメンショフさんが現地映像途絶えて忍者からデスブロガーあつかいになったりするなか、サガンがスリップ、マルティンがパンクと、超弩級扱いの選手に(観客が喜ぶ)ほっこりトラブルが続出したものの、カンチェが日産を背負って走る間中嶋の姿を心配する声をよそにマイヨを着て、如才なく今年もツールがスタート。
日本人が多用してるオン・デマンドって言葉の意味が良く判らないのだが、今年からスカパー契約者はオンライン端末でツール・ド・フランスが見られるようになった。リビングの受信機で衛星放送から比較的安定に映像を録画しつつ、寝床PCで鑑賞するという、地球に住んでる人間なら当然の行為を、なぜ日本ではいままでできなかったのか。
流しそうめんの台を作ったのに流されるのは2ちゃんねるやツイッターのウンコみたいなテキストばかり。我々はずっと以前から日本という国はなぜ流しそうめん台にウンコを流すのだ!そうめんを流せ!と訴えていたのだが、ようやく今年からそうめんが一本だけだけど流れることになったのだ。女房が一休さん見ながら「あー糞つまらん、福くんかわいい」といくらボヤいてもOKである。こういう(外国でやってる)マトモなサービスをやるなら、我々は納得してお金を払うのだ。
こういう当たり前のことができなかったすべての糞の原因は、B-CASカードの糞仕様のおかげだったが今年はこれもまた違うらしい。ざまあみろ。第1ステージは坂道爆走カンチェを挿してサガンが変なポーズで勝った。これもまたここ数年自転車レース見てた連中が見たかった映像だろう。ほっこりした。