148 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 00:16:36.37 ID:z6ZPNQX5
アホの子オメ
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いや~、よかった。本当に良かった。2004年のアホの子デビューを見た俺としては本当に嬉しかった。いつでも勝負というのは判らん。本当に判らん。そういうステージだった。
※アホの子…日本読みでボクレール、ボイックラーなど。周回数を勘違いしてアタックしたり、変なCMに出たりするフランスの癒し系キャラ。しかしなんといっても2004年のツール・ド・フランスに期待の新人としてデビューしたとき、何を間違ったかマイヨ・ジョーヌを着てしまい、さらに何を間違えたのか9日間もそれを守ったのだった。まさに年端も行かぬ若者が、それこそアホのようにボロボロになりながら「今日はダメだろう。ラッキーでした。」「今日は潰れるだろう。でもスポンサーは喜んだね。ご苦労様。」と連日思われながら。口を開け苦しい顔を全く隠さずにひたすら走る彼を、いつか日本の2ちゃんねらーは敬愛の念をこめてアホの子と呼ぶようになる。(ツール・ド・フランスでは合計時間で競うので一度もステージ優勝しない人がマイヨ・ジョーヌを着ることは頻繁に起こります)
今日はCSテレビつけたらいきなり落車した選手の肉に食い込んだ小石を歯ブラシでごしごしして取るとか、肘は肉がないからすぐ白いもんが見えるとか(このへんオートバイと同じですね。グローブは合成樹皮より動物の皮のほうが人間の肉まで削れないとか)痛い話で始まったのでしばらくチャンネル変えようかと思ったぞ。
特にヘーシングの落車は気の毒で、他のチームのサポートカーが協力までしたが結局集団には戻れなかった。こういう「落車の選手はレースに影響ない範囲で助ける」という紳士協定が、いまいち集団がスピードに乗れず、また逃げの体力温存の遠因になったろう。
あとボーネンも落車?してたが進路妨害してたカメラマンにホイール振り回してたメカニックはリムで殴ってどうすんだwwスポーク使え。
そんな中、残り70kmでサクソバンクがそのヘーシングの紳士協定を破ってまで横風アタックをかますが大失敗。このへんかなりレースがぐだぐだになり、しまいにゃアスタナが引き始めてランスのにやけた顔がチラホラするやらフミは中途半端にちぎれた後ろ集団に閉じ込められるわアラシロはいい位置に居るのに一向に映らないわで、ここでもチャンネル変えようかと思った。
しかし逃げの差が縮まらない。残り10kmあたりで平坦ステージなのに真坂まさかの緑印。ここで破壊力のある嫌味をクリリンに妄想されるほどやる気のアホの子が駆け引きから飛び出し、疲れ果てたプルプルの脚でそのまま勝利。しかも2番手は有名なイグナチェフではなくスキルシマノのTimmerがこれまたボロボロの身体で逃げる逃げる。思わず力が入って声を上げて応援してしまった。
結局、勝利したアホの子のインタビューの顔は2004年のツルツルの若者ではなく良いおっさんになっていたがそこがまた良かった。
アラシロ18位、しかし終始テレビに映らず。最後アホの子勝利でチームメイトとして抱き合う姿がテレビにアップで映るはずが頑張り過ぎて抱き合うヒマなしw
フミは72位。しかしちぎれ集団から戻ったらまた集団引いたりで結構フミのほうが映ってた。
同じチームのTimmerはあれだけ逃げて、振り切って、力尽きて、15位。確かに切ない。
しかしスキルシマノ、ツールに招待された時は化け物みたいなチームの中でどうなることかと思ったけど、ここんとこ毎日(昨日は除外)頑張っていると思います。(ラボバングとかに比べりゃ)