普段のRaptobikeでどこまで登れるか(美ヶ原ヒルクライム2013に出てみました)。

 まずはこの美しい写真から見ていただきたい。美ヶ原の王ヶ頭ホテル付近から天狗の露地駐車場を写したものである。
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 ホントに俺は妻を愛している。いや、この愛とはしずかちゃんがのび太を心配する気持ちかもしれない。この愛すべきバカ女房は、ゴール地点に応援バスから降りたった後、あろうことか王ヶ頭ホテルへトレッキング。牧場や高原の美しい自然を満喫し、王ヶ頭ホテルが「まだ営業時間外なんですけど…」というのをたたき起こしてコーヒーをせしめ、書を読み、「トイレが有料だ」と悪態をついた挙句、唯一俺が映っている可能性のある画像が↑。聞けば「帰りのバスが12:00発だから30分前に戻れば良いのかと思った」そうで、当然、その時刻は安全にバスが下山するために競技者は全員山を降りた後である。「会場にもどったら誰も居なくてさみしかった~」とかほざいているが、さみしかったのはこっちだ!ていうか、ゴールして当然祝福してくれるはずの妻が居らず、結構マジで心配して、滅多にお話できないチャンスに話しかけてきてくれる他のリカンベント&タンデム参加者さんをお断りしつつ、疲れた身体でゴール会場を探し回ったんだぞ!!
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 アホ女房のアホ自慢はこれぐらいにしておいて本題に入る。これは下山してからの会場での一コマである。ご覧いただきたい。フロントシングル65T、スプロケは10速Deore11-36T。旗&前後ライト装備。サイドバッグのELANにはウィダーインゼリー3個と水500mlにウインドブレーカー。勿論替えのチューブに携帯ポンプと工具。がっつり平地も山もどちらもいけるツーリング仕様である。これで美ヶ原ヒルクライムをタイムオーバーなしで登ったのだ!もう誰にもツーリング中に「そのバイクかっこいいけど、山登れないでしょ?」とは言わせない。所要時間は2時間39分00。前回スプロケ11-30Tのときは3時間以上かかったので今回は10速Deoreを投入し2時間30分台で行くつもりだったがギリギリ39分とは…詳細はyoutubeにHX-A100の動画をUPしてからにします。そう、Panasonic HX-A100、日本製品としては珍しく電池が2時間39分もったのだ!(848×480 30fpsだけど、まあ十分でしょう)こいつは驚いた。まあ今回は余計なことは言わずにPanasonicを褒めたいと思います。
 以下、youtube動画のサムネイルが8個もあるのでここから先を見ると重くなります。↓

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ツールド東北、リカンベント参加不可で糞イベント決定。

 こんな態度じゃまず東北の復興なんて無理だわ。
 まあ自転車のイベントに出る気はないけど、リカンベント不可と言われると「あまりに高性能だから排除されてる」「GTRと勝負しても1000㎞走ったらリカンベントが買ってしまう」「今の大和民族のレベルでリカンベントに乗られると文明バランスが崩れる」そう思われてるとしか思えない。
 イベントの募集やってるサイトもリカンベント可で検索できるとこなさそうだし。
 あとyoutubeに定期的にUPしておかないと事故ったとか死んだとか思われるの嫌なので動画UP。

 なんだか新しい自転車ネタがない。なにをやっても結局Raptobike。雨の日も風の日も、東京で人間が移動するならどう考えてもリカンベント。SR400も日産マーチも電車もバスも飛行機も、Raptobikeに比べりゃ発展途上の次世代に残すのが恥ずかしい乗り物。リカンベントを超える乗り物は今後現れそうにない。このブログも終了かも。

Raptobikeの後輪はなぜ559だったのか。その4。ALX320 DXという存在。

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 もしかしたらtwitterで単なる与太話と思って交わされた「FFリカンベントの後輪はラジアルよりクロスのほうがよいのでは?」という考え方は、案外イケるのかも知れない。
 まず、ALX320 DXの剛性は高くないと感じた。が、なぜか直線で不安定さを感じ、カーブでは不安定さは感じなかった。どういうことか。
 ここでちょっと私が感じている不安定さはホイールから来るものではないかも知れない。実を言うと経理の私は決算の時期(3月末~日本の法律で決まってる3か月間、つまりこの6月まで)の間に5㎏以上痩せた。今は夢の75㎏台が見えている。さらに私のRaptobikeは前のフレームにヒビが入った経験から、今はシート下にモールドスプリングを仕込んである。普通の状態ではないのだ。
 そうなるとALX320 DXのクロス組による横方向の効果はある、あった、と思う。これ以上の性能を求めるとcosmic eliteみたいなセットで6万超えホイールの「ラジアルだけどスポーク数が多い」ものを買えばいいのだろう。最近ピスト用にバトンホイールが10万円を切る金額で出ているが、それを買っても良いかも知れない。どちらにしても日常の通勤用として私は選択しない。
 ちなみに、ALX320 DXの高速域での性能はなかなかのもので、vento reaction cxとは明らかに違い、WH-6700と同じかそれ以上であった。ただしタイヤの空気圧は前述の理由からフレームに優しい60psiでの話。次回はこれを70psiぐらいに上げて走ってみたいが、それ以上にはしたくない。フレームを痛めた頃は調子に乗って120psiとか平気で入れてたわけで、チューブレスタイヤを選んだ理由も低い空気圧での性能を重視しているからだ。
 ここまでのまとめでvento reaction cxとALX320 DXの高速の伸び比較動画をUP。ventoの出だしの良さは捨てたもんじゃないのだが動画ではどう表現したらいいか分からんのでこういう動画になってしまった。

 が、それにしてもWH-6700が1万ちょっとで買えるのがどう評価していいのやら。確かにチューブレスは空気圧低めでもスピードが落ちない。しかし交換作業のめんどくささと値段が4000円前後なのにintensiveの耐久性が1年とちょっとのは通勤用として悩む。zaffiroなんかY’sで安売り色付き(美希色が選べる!)が1000円だ。FFなので雨の日は乗らないし、700cを駆動輪として使わないRaptobikeにとって、後輪タイヤの性能はzaffiroで十分というのが正直なところである。
 ALX320 DXがあんまり軽くないzaffiroをつけた重さは1280~1260gなのでホイールは軽さについては頑張っている。剛性が評判通りチト弱い?感じと、チューブレスと比べてはなんだがやはり重い。が、それでも高速巡航性が良く、FFリカンベントのRaptobikeで使うならWH-6700と肩を並べてる感じ。値段がネックだが、後輪を売りとばして5年使うとどうだろう。あとは使い慣れたクリンチャーの安心感か。
 ALX320 DX、日本製ベアリングを使っているのが売り文句の一つらしく、結構よく回るのでその動画もUP。実際、いろんなホイールを使ってみるとこうした体重をかけてない状態でよく回っても、道路での性能には直接関係ないのがホントのところなのだが、やはり9分間ぐらい回っていると自転車のことを良く知らない人と一緒になって「すげー」と思う。

Raptobikeの後輪はなぜ559だったのか。その3。ventoの出だしの良さ 2日で飽きた。

 やっぱりWH-6700はいいっす。40km/h以上の伸びが違います。空力考えたスポークは伊達じゃない。いくらventoは出だしが軽くても高速域だとリミッターかかってるみたいです。
 ただし今回「ホイール交換したい」と思うきっかけになったWH-6700の不安定さはintensiveを新調しても変わらず。何が原因なんだろう…
 とりあえず今回のまとめ。
・軽量化を考えつつRaptobikeの後輪の強度を上げたいと思っても、700Cではラジアルしかない。
・唯一ラジアルではない※G3組のvento reaction cxは、WH-6700とどっこいどっこいか、チト柔らかめ。
・ラジアルでもスポーク数が多いEASTON CIRCUITなら強度が十分と感じた。ただし時速40km/h巡航するリカンベントで空力を考えてないホイールはツライ。

※ALX320 DXもありましたな。ただ16HなんでWH-6700から変えることを考えるとイマイチ。

Raptobikeの後輪はなぜ559だったのか。パート2。RaptobikeにG3。

 まず始めに申しあげとく。今回の記事は
「Raptobikeの後輪はなぜ559だったのか」→フロントホイールがクロス組、つまり頑丈に作られているのが手軽かつ安価に手に入るのが559だったから。
 というテーマでお届けする予定であった。
 しかし「なんか知らんが3万円のカンパすげー」に変更する。一般人が聞いたら「確かに3万円のカンパはすごい」と言うだろう。だがカンパはカンパでもそのカンパではない。カンパニョーロである。
 さてこのcampagnolo vento reaction cx。実を言うと最終的にはRaptobikeではなくGIOS LEGGEROにつける予定であった。なぜなら今のLEGGEROにはEASTON CIRCUITがついているからである。このEASTON CIRCUITにはContinental Grand Prix3000がついている。つまりそういう時代のタイヤがついているということは、おいらがTartaruga→Raptobikeと、ロードレーサーから離れてからあんまり乗ってないことを示している。西暦で言えば2007~8年ごろからだ。
 さらにEASTONのホイールと言えば硬いことで有名。ましてやCIRCUITの前輪はスポークが24本。ちなみにWH-6700は16本だ。なんかぐだぐだ言ってるが、この記事内では全てフロントホイールの話しかしない。そもそも「FFリカンベントの後輪がラジアル組で大丈夫か?」とは「軽量化を求めてスポークも少なくなってきた最近の前輪ホイールを後輪として使うFFリカンベントで、駆動力こそかからないものの、後輪(規格上は前輪)には体重のかなりの割合がかかっているが、大丈夫か?」という意味であった。
 ようするに「WH-6700は良いホイールだけど剛性が心配になってきた。LEGGEROでくすぶってるEASTON CIRCUITなら剛性アリアリ。めでたしめでたし。前輪なくなったLEGGEROにはカンパのventoつけよう。」で終わる予定であった。…
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 vento reaction cx、雨を挟んで2回ほど、期待してなかったと言えばウソになるが、カンパのG3組は24本と言いながらスカスカで、もともとシクロクロス用ホイールだから剛性よりも柔軟性を持たせているだろうとのことで「vento試してみたけどやっぱり柔らかいです。ラジアル組でもEASTONの古いホイールが有効利用できて良かった」と締めくくるつもりだったのだが…うおおおお!漕ぎ出しが軽い!!ventoのインプレどれを読んでもそんなこと言ってない。むしろ「重い」「遅い」ばっかりだ。が、俺がRaptobikeで試したら軽いんだからしょうがない。確かにトップスピードは伸びない。ハブは良く回るのに40km/hからイマイチ伸びない。だが加速が楽しい!50km/h叩き出そうと思ったらそこから加速→伸びずに減速→もがいて加速→減速→加速を繰り返せばよい。なにしろ加速が軽いから出来ないことはない。やってみたら”叩き出す”という表現がしっくりくる加速である。登りも楽しい。理由は同じ。楽ではない、楽しいのだ。いつでも加速できる安心感。街乗りでは結構重要である。なんなんだコレは?ハブの性能か?それとも俺の体重(80kg)を受けて柔軟性があるというG3スポークとリムの特性が良い方向に?
 柔軟性と言えば柔らかい。しかも嫌な柔らかさではない。よほど変なこと(進行方向に平行な段差をまたいでみるとか、ワザとひねりの力をリムにかけてみるとか)をしない限りホイールのヤワさを感じない。リカンベント、特にリジッドなフレームの場合、チューブレスタイヤの振動吸収性はおすすめだが、ventoに空気圧低め(60PSI)でもそれは十分であった。加えてこの加速するたびに身体をゆさゆさ揺らした時に感じる手ごたえ脚ごたえの楽しさはなんなんだ。やはりG3スポークとはそういうことを考えた組み方なのか?繰り返すがこれは前輪に体重のかなりの割合がかかるFFリカンベントの話である。その前輪にG3があるのはventoだけだ。
 vento reaction cxで「加速が軽~い!楽しい~!」と新品ホイールをキャッキャッ楽しんだ後でEASTON CIRCUITを試すと、これが硬いだけの面白くもなんともないホイールになってしまった。スポークが多いので高速での空力も悪い。古いホイールだから特に回転が軽いわけでもない。まあ街乗りでこれだけの剛性があれば少々路肩の段差を踏んでも安心感があるぐらいで、その分拾ってくる路面の凸凹が多いだけ不満が増す。
 結局、LEGGEROはまたEASTON CIRCUITを履くことになった。問題はvento reaction cxの後輪だ。ヤフオクで売るか。あとラジアル組?クロス組?であるが、結論は知らん。そんなのよりG3組がなんかエエ感じ~で終わりそうです。

Raptobikeの後輪はなぜ559だったのか。パート1。

 twitterで「FFリカンベントの後輪がラジアル組の前輪で大丈夫か?」の話が出たので「そんじゃクロスの前輪を付けてみよう」ということになった。ちなみにRaptobikeは前輪駆動なので後輪は前輪仕様のホイールをつけるためにエンド幅が100㎜になっている。(そういえば「大丈夫か?問題ない」も2010年918の頃の話ですね…全てが…懐かしい…)
 そこで面白いことになった。まずおいらのRaptobikeはvolaeのシートスティで後部フレームを補強している。こいつのせいで後輪にディスクブレーキがつけられないのだ。この素人作業の割にバンプでカッチリ感じるフレーム剛性はプラシーボ効果であったとしても譲れない。
 そういうわけでRaptobikeの後輪はリムブレーキが前提となる。ちなみにWH-6700にティアグラで何度も後輪を滑らせている。後輪の制動力はティアグラのキャリパーブレーキで十分だ。ついでに言うと私のRaptobikeのフロントはディスクブレーキのAEROSPOKEにシュワルベのマトモなタイヤを履かせてますのんで大抵の4輪乗りがビックリするんだけど予告無し急ブレーキかます下手くそ自動車よりバッチリガッツリ止まるのだ。
 そして今時前輪がクロス組のホイールなんてMTB系しかない。そして今時リムブレーキ対応ホイールなんてロード系しかない。MTBの29erは全部ディスクブレーキ専用。哀れVブレーキはオワコンなのか?いや26インチ(559)のエントリーっぽいのならいっぱいある。それではRaptobikeの後輪を559にするか?うーん。Vブレーキつけるのめんどくさい。ていうかエントリーぽいのやだ~。俺のなかではVブレーキはなんか初心者ぽ~い。いや~ん。オワコ~ン。
 Vブレーキの軽さは捨てられん!というアホMTB乗りのためにはリムブレーキ対応29erリムが出てて「そういうスキモノは勝手に自分で組め」ということらしい。勿論俺は夜な夜なTS-2を前に両手かざしてほくそ笑むキチガイにはなりたくないし、なるヒマもない。
 そんなこんなでロード用ホイールがラジアル組ばっかりの中見つけました(powertapならフロントのクロスあるけど計測器がないのに計測器ついてますアピールするほど酔狂じゃないぞ)カンパニョーロ vento reaction CX。CXなのはフジテレビではなくシクロクロス用とかそんな意味だろ知らないけど。コレコレ!これ欲しいよ。クロスだろ。写真見たらホレ。買うよ。3万。WH-6700と同じ価格帯。ちなみにAKIの4Fなんて1万以下のハナクソホイール履くぐらいなら全裸丸出しでリカンベント乗った方が恥ずかしくないわ私。
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(買って実際手にしてみて)う…。これ、クロスか?うーん。まあラジアルじゃないのは確かだが…またやっちまったか?
 とりあえずシュワルベのチューブつっこんで重さ測りました。1270g。タイヤは何年前のだ?hutchinson equinoxです。WH-6700に同じくゆっちんのintensive履かせて1065g。うへえ、クリンチャーとチューブレスで(実際乗るときの重さの)差は205gかよ!
 で、肝心の「ラジアル組前輪で大丈夫か?」については後日報告します。明日日曜出勤じゃ。ジロ見る時間もないぞ。