まず始めに申しあげとく。今回の記事は
「Raptobikeの後輪はなぜ559だったのか」→フロントホイールがクロス組、つまり頑丈に作られているのが手軽かつ安価に手に入るのが559だったから。
というテーマでお届けする予定であった。
しかし「なんか知らんが3万円のカンパすげー」に変更する。一般人が聞いたら「確かに3万円のカンパはすごい」と言うだろう。だがカンパはカンパでもそのカンパではない。カンパニョーロである。
さてこのcampagnolo vento reaction cx。実を言うと最終的にはRaptobikeではなくGIOS LEGGEROにつける予定であった。なぜなら今のLEGGEROにはEASTON CIRCUITがついているからである。このEASTON CIRCUITにはContinental Grand Prix3000がついている。つまりそういう時代のタイヤがついているということは、おいらがTartaruga→Raptobikeと、ロードレーサーから離れてからあんまり乗ってないことを示している。西暦で言えば2007~8年ごろからだ。
さらにEASTONのホイールと言えば硬いことで有名。ましてやCIRCUITの前輪はスポークが24本。ちなみにWH-6700は16本だ。なんかぐだぐだ言ってるが、この記事内では全てフロントホイールの話しかしない。そもそも「FFリカンベントの後輪がラジアル組で大丈夫か?」とは「軽量化を求めてスポークも少なくなってきた最近の前輪ホイールを後輪として使うFFリカンベントで、駆動力こそかからないものの、後輪(規格上は前輪)には体重のかなりの割合がかかっているが、大丈夫か?」という意味であった。
ようするに「WH-6700は良いホイールだけど剛性が心配になってきた。LEGGEROでくすぶってるEASTON CIRCUITなら剛性アリアリ。めでたしめでたし。前輪なくなったLEGGEROにはカンパのventoつけよう。」で終わる予定であった。…
vento reaction cx、雨を挟んで2回ほど、期待してなかったと言えばウソになるが、カンパのG3組は24本と言いながらスカスカで、もともとシクロクロス用ホイールだから剛性よりも柔軟性を持たせているだろうとのことで「vento試してみたけどやっぱり柔らかいです。ラジアル組でもEASTONの古いホイールが有効利用できて良かった」と締めくくるつもりだったのだが…うおおおお!漕ぎ出しが軽い!!ventoのインプレどれを読んでもそんなこと言ってない。むしろ「重い」「遅い」ばっかりだ。が、俺がRaptobikeで試したら軽いんだからしょうがない。確かにトップスピードは伸びない。ハブは良く回るのに40km/hからイマイチ伸びない。だが加速が楽しい!50km/h叩き出そうと思ったらそこから加速→伸びずに減速→もがいて加速→減速→加速を繰り返せばよい。なにしろ加速が軽いから出来ないことはない。やってみたら”叩き出す”という表現がしっくりくる加速である。登りも楽しい。理由は同じ。楽ではない、楽しいのだ。いつでも加速できる安心感。街乗りでは結構重要である。なんなんだコレは?ハブの性能か?それとも俺の体重(80kg)を受けて柔軟性があるというG3スポークとリムの特性が良い方向に?
柔軟性と言えば柔らかい。しかも嫌な柔らかさではない。よほど変なこと(進行方向に平行な段差をまたいでみるとか、ワザとひねりの力をリムにかけてみるとか)をしない限りホイールのヤワさを感じない。リカンベント、特にリジッドなフレームの場合、チューブレスタイヤの振動吸収性はおすすめだが、ventoに空気圧低め(60PSI)でもそれは十分であった。加えてこの加速するたびに身体をゆさゆさ揺らした時に感じる手ごたえ脚ごたえの楽しさはなんなんだ。やはりG3スポークとはそういうことを考えた組み方なのか?繰り返すがこれは前輪に体重のかなりの割合がかかるFFリカンベントの話である。その前輪にG3があるのはventoだけだ。
vento reaction cxで「加速が軽~い!楽しい~!」と新品ホイールをキャッキャッ楽しんだ後でEASTON CIRCUITを試すと、これが硬いだけの面白くもなんともないホイールになってしまった。スポークが多いので高速での空力も悪い。古いホイールだから特に回転が軽いわけでもない。まあ街乗りでこれだけの剛性があれば少々路肩の段差を踏んでも安心感があるぐらいで、その分拾ってくる路面の凸凹が多いだけ不満が増す。
結局、LEGGEROはまたEASTON CIRCUITを履くことになった。問題はvento reaction cxの後輪だ。ヤフオクで売るか。あとラジアル組?クロス組?であるが、結論は知らん。そんなのよりG3組がなんかエエ感じ~で終わりそうです。