ファンライドになって2年目にようやく晴れた雪の回廊ツールド草津にリカンベントazub origamiでダラダラ登ってきました。

去年は天気が悪くて雨で寒くて雪が全然なくて殺生河原まででトホホだったツール・ド・草津。今年は直前まで天気予報が悪くてヤキモキしましたが前日あたりから予報が晴れに。

北チョンの電話頭がミサイル打ちそうなこともあって一人参加の予定を変更して妻も連れてきました。2日前の変更にもかかわらず対応してくれた草津温泉326 山の湯ホテルに感謝(しかもツインベッド)無線LANが糞分かりにくいUSEN SPOTである以外は満足です。


スタート地点。ムチャクチャ天気良い。しかも暑い。

今年の装備はパールイズミのテクニカルウェア、サイトウインポートの薄手長袖ジャージ、下はパールイズミのB6001ウィンドブレークタイツ。グローブはちょっと厚手で操作しにくいけどやっぱり山の上だと冷たい風がびゅうびゅう吹いて重宝したシマノ  ウインドストッパー インサレーテッドグローブ、同じくメリノウールの靴下であります。

とにかくファンライドでしかも天気が良いから舐めまくり。準備も適当でボトルを忘れてしまうwしょうがないのでorigamiのシート下バッグにペットボトルの水を準備。でも、問題なし。ブルベ600走った後には嬉しい、まったりゆるふわイベントになりました。


まあこんな感じで2時間近くダラダラのんびり登った様子をyoutubeにupしました。適当に雪の回廊の絶景をご覧ください。


去年は雨の殺生河原も今年は雪と色とりどりの自転車で絵になります。

このあと「このままなんにも起きないとつまんねえな」と思ったら森林限界を超えて遮る物がなくなると結構冷たい風が吹きすさんで皆「ひえ~(待ってました!)」と必死の形相で笑ってました。ストライダで登る猛者も居て前傾姿勢もダンシングもできず見ていて楽しかったですw


しかしゆるふわイベントここに極まれり。ゴールが何もない。事前にコースの説明を全然聞いてなかったのでこのイベントついでに渋峠クリアだと思ってたら立ち入り禁止地点までで、まあ登りたい人は適当に登ってよ。との由でしたw

でも、雪の回廊は十分堪能しました。来年もこんなゆる~いファンライド形式だったらリカンベントやストライダ、ファットバイク、その他もろもろ、変な自転車で登ることおススメです。そして、美ヶ原ヒルクライムのような勝負(レース)のイベントに比べたら、前日たらふく食ってもいっぱいお酒飲んでも、全く気に(それなりに重たいお腹を山の上まで持ち上げるのは苦しいがw)ならないのが良いですね。レースとかブルベもいいけど、良い宿、良い酒、良い温泉、良いライドが楽しめるゆるふわイベントも良い!と思いました。もちろん、天気さえ良ければ。の話ですが…

電脳売王で二度と買い物はしない。/PCNETでt5570を買いました。

 とにかく電脳売王で買ったハードウェアがことごとく壊れていきます。

2014年9月購入 HP 20型液晶モニタ(返品成功)
2014年7月購入 wacom DTU-710(電源入らなくなる)
2014年5月購入 miix2 8(次項で説明)
2013年4月購入 HP t5730(さらに次項で説明)

全部壊れました。
(pasoriやHDD等 小物は動いてます。あとPhotoshop elements10.0も異常なしw)

 このmiix2 8はofficeなしモデルで2.5万円。「miix2 8」「タッチパネル」で検索すれば分かりますが私のmiix2 8も全く何をどうしようがタッチ操作ができなくなってとうとうスクリーンセーバーの光る置き時計になりました。

 冬なんか普通に起きる時間帯でも真っ暗なので光る置き時計は重宝します。ブルベなんかだと4時3時起きなんてザラなので前から欲しかった。ついにマトモな光る置き時計が手に入ったので嬉しかったです。マトモな光る置き時計とは?:

 これ、CITIZENだから期待して買ったのにマトモじゃなかったんです。視認可能なアングルが狭い。とにかく狭い。ベッドからちょっと頭をもたげで時刻確認なんて夢のまた夢。机の上に置いて作業の合間に見下ろすならいいんでしょうけどそんなら白黒液晶の光らない置き時計つかいますがな!!光るLED置き時計なら遠く離れた場所から視認できることを期待するでしょう。そんなこともワカランのかCITIZENは!!まあ、今の日本の技術だとこんなもんか。…

 そこへもってくるとmiix2 8は液晶だけは使える。深夜3時の暗闇でもちらと見れば間違いなく時刻を確認。良かったですね。…よくねえよw
 あまつさえこのmiix2 8、タッチパネルだけでなく加速度センサーもぶっ壊れてるので「画面の回転を禁止」にしていないと画面がグルグル回って驚天動地状態…まあこれで液晶が死ぬまで使ってやれそうです。

 大変と言えば「デジタル時計のスクリーンセーバー」選びも大変でした。…

 Gなサイトで安易に見つけた無料でパソコン画面を巨大パタパタ時計にできるスクリーンセーバー「Fliqlo」に騙された。

 重いしアンインストールも不完全だし一部ではマルウェア認定され裏でなんだか情報抜いて通信してるそうなので絶対インストールしてはいけません。一見、動画データで重そうなdropclockのほうがずっと動作が軽いです。やっぱりmacぽい開発者は基本犯罪者ですね。winユーザへの恨みつらみは半端ないです。

 そんで写真のmiix2 8で動いているのはhttp://www.geocities.jp/sako_software/others.htmのDigital Clock ScreenSaver Ver1.22。
 デジタル時計以外の機能はないし、写真のようにタテ画面でもちゃんと枠内に収まってくれます(勿論Fliqloにそんな芸当は不可能)。おすすめ。

 * * *

 次にぶっ壊れたHP t5730と、その後継HP t5570について。

 最近までubuntu14を入れてローカルでwordpressサーバとして元気してたんですがある日突然t5730とつながっているスイッチングHUBにつながっているLANが軒並み死ぬ。という状態に。ネットワークの何が怖いってこういう現象が一番困るw
 電脳売王、水没した機器でも売ってるんじゃなかろうか。畜生。あの小娘。しかしもう取り合ってられないので安心安全のPCNETで1480円で買ってきました。HP t5570です。

 しかし妙に熱い。放熱板の役目もしてる中蓋を外して作業すると熱暴走ぽい感じで何度かインスコ失敗しました。それから当初IDEに1.8インチHDDをつないでいたのですがなんだか不安定なのでUSBメモリで運用することに。う~ん1480円だからしょうがないか。

 インスコ作業も(元気に動いていた頃の)t5730ならUniversal USB Installerで作ったubuntu14がすんなり入ったと記憶しているのですがもう3年ぐらい前のことなのでよく覚えていない。今回はUSBブートでのインスコが上手くいかず外付けDVDドライブからインストールしないと上手くいきませんでした。大丈夫かt5570。

 しかしUniversal USB Installerをいじっているとeaseus disk copyのインストーラーも作れるみたいなのでちゃんとマトモなフリーウェアだったころのeaseus disk copyのCDイメージを入れてみると…

 おお、これは便利に使えそうwこれだけでもt5570、1480円の価値はあります。

 で、ubuntu16server(64)インスコ完了してIPアドレスも固定。キーボードを外してSSHログイン。と思うと起動中に止まる。ムムム?どうやら
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/12/usb_keyboard_fu.html
 のusb keyboard legacy supportをdisableにすれば(何かあったときPS2キーボードが必要かも)起動中停まることはなくなりました。ubuntuがちゃんと動いてると熱もインスコ作業中ほどは発生しないみたいです。

ParkTool PCS10購入。これで狭い部屋でも後輪駆動リカンベントのメンテナンスが捗る!

 ttp://bicycle.kaigai-tuhan.com/を見てたらChain Reaction CyclesでParkTool PCS10が4月5日まで24,479円→14,246円らしいので買ってみました。

 ParkTool PCS10の「直径76mmのパイプまで挟める。リカンベントもOK」という売り文句は伊達じゃなかったです。

 PCS10を組み立てて(まあまあ簡単)、実際にazub origamiを重心のある位置でクランプに固定しようとするとクランプを固定するハンドルとシートがぶつかって上手く固定できません。しょうがないので重心よりかなり前の位置で挟んでみたのが上の写真なんですがこれで十分メンテ作業できるほど安定しています。(フレーム掴んでグイグイ押したらダメでしょうけど)

 azub origamiの正確な重量は計ったことないですが多分15kgぐらいです。しかもかなり高い位置でバイクを固定できるので下に潜り込んで下からメンテやり放題。バイクの右側も左側もメンテし放題。メンテ部屋が狭くてもクランク回し放題。かなり満足度が高いです。

 折り畳むとこんな感じ。

このごろの機材いろいろ。(ライトとシューズについて)

 今週月曜(27日)は雨だった訳だけど

 こいつを防水にするぞってんで(充電池も2倍の容量にしてますが今回報告したい内容とは関係なし)コーキング剤塗ったくったんですが

 このぐらい塗ったくってもこの雨でダメでした。どこからか水が入ったんでしょう、LEDがつきっ放しになりました。

 やはり既製の防水機能じゃないと…素人が防水対策してもダメですね。という話。

 * * *

 ついでにライトつながり。ブルベ600kmで考えたこと。

 福山600は四国を走りました。

 四国はトンネルの国でした。

 伊豆にもトンネルあるんですけど数十メートルぐらいのトンネルなので

 こんなのつけとけば十分だったりしたんです。

(念のため:これはお昼のライトの話です。夜間は馬鹿でもライトのスイッチを入れるでしょうが、昼は電池を節約したいのでスイッチをOFFにするでしょう。ところが、何百kmも走っているとお昼でもライトをつけたくなる場面があります…)

 が、四国のトンネルは1kmなんてザラwメインのライトをつけないと危なくてしょうがない。

 「嗚呼、もしも私がお金持ちだったらBontragerのTransmitrをつけてたのになあ」と思いました。

Bontrager Ion 800 RT 16900円
Bontrager Flare RT Tail Light 10500円
Bontrager Transmitr Remote 8900円

 この3つ買えば前も後ろもライトをリモコンでつけたり消したりできることになるわけですが…合計36300円ですw

 ロード乗りは「なんの話をしてるんだ?そんなもん…

 これ一発でOKじゃねえか?」と思うんでしょうけど

 余談の余談ですが:尾灯選びはcateyeのリフレックスオート(TL-LD570-R)で終了でしょう。

 R東京で「尾灯も点滅禁止!」と言われた時は「いくらTL-LD570-Rが自動点灯でも電池が切れるかも…」と思ったもんですが今回A近畿で「なぜ尾灯も点滅禁止なのか」懇切丁寧な説明があり(詳細を知りたい人は参加してのお楽しみ)しょうがないので替えの電池を準備して600kmを自動点灯設定で走ってみました。

 結果、単4エネループx2で全く電池が切れる様子がなく、実家に帰っても帰京しても、輪行袋の中で尾灯として十分使える光を保っていました。これはもう尾灯は全部TL-LD570-RでOKです。

 ともかく、尾灯はcateyeリフレックスオートで決定ですが、リカンベントはフロントライトをフロントノーズに取り付けたら手が届かない!のでありますw

 そこでコレ買って

 手元でvolt800のスイッチを入れられるようにしました。

 当然ノーズのほうにはEL540のようなそこそこ強力なライトがもう一つ付く訳であります。

 ライトが2個。まるで次の600kmに挑戦する気満々みたいですが…正直、あの苦労をまた味わうのが…まだ怖いです…

 * * *

 またついでに。シューズ。

 今まで私は

 このM089履いてたんですが、ときどきベロがズレて「やだなあ」と思ってました…が、ガマンできないほどではなかったんです。
 しかし浄土平登った時、ベロがずれてずれてほとほと参りました。30kmのそこそこキツい登りでズレるなら、ブルベのような長丁場では使いたくありません。

 しかしそもそも、ブルベの乗り方はMTB的というよりロード的。

 そこで、ロード用なんだけどSPDだよ。というシューズ、RT82を買ってみました。

 これは良いです。ベロずれません。今回600kmのときも終始全く問題なく機能してくれました。

451のバイクを11-46T化するならRD-M8000-SGSよりRD-M8000-GSにすべき。

 RD-M8000-SGSとGSの長さ比べ。少しだけど短いGSのほうが地面こすらないだろうなあ。600km走り終えてバイクが完成する馬鹿馬鹿しさ。

 ちなみにraptobikeだと406にもかかわらず、プーリーがあらぬ方向(好ましい方向)に向くのでSGSでも全然地面を擦ることはありません。ディレーラーハンガーの形状でも違うのかも知れない。

やよい号(azub origami)でブルベ600初完走!!やよい誕生日を祝う。

 まず出走前のブリーフィングでオダックスジャパン会長の稲垣氏の事故死の説明と黙祷。私がブルベに参加できるのも稲垣会長をはじめ関係者の努力のお陰です。感謝とご冥福をお祈り申し上げます。

 出発直前また並び始めたので何かな?と思ったら喪章が配られる。今回から実戦投入する反射ベストにつけて私も安全運転を誓う。

 この反射ベストはポケットが3つもあり実にリカンベント向き。しかもなぜか俺が購入したときは684円であった。amazonのこういうところは意味が分からないがそんなことはどうでもよく福山から尾道へ。


 初めて自転車でフェリーに乗るのでテンションダダ上がり。ていうか昭和51年の正月に俺がメカ仕込んで撮影してもらった8ミリ映写機にチラと写ってる通津~大島連絡船とほぼ同じデザインじゃないですか!


 ウェ~イ、オシェ~イとか言いながら写真撮ってますが元気なのはあと100kmぐらい。そんなことは撮影してる自分自身が重々承知してます。しまなみ海道はキレイだし食うものもいろいろあるんだろうけど360km地点の仮眠ポイントまでとにかく飛ばして睡眠時間を稼ぐミモフタモナイ作戦です!でも、ホントに天気が良かった。

・eTrex20Jはつるセコ決定。5km毎の時刻表示を自画自賛。

 道後温泉を超えて石手川にさしかかると有志OSM地図を表示させてたetrex20Jが落ちました。これは帰りも確認。(EDGE 520J用の超コンパクトなアレです)OSM地図を無効にすると無事なので伊豆200のこともありこれはもう本気でGARMINは自社地図以外認めないつるセコ確定。

 でもeTrex20Jのアップダウンを↑↓マークで表示してくれる機能は捨てがたいです。もうeTrex LEGEND HCxには戻れません。

 しかし、なんと言ってもeTrex20Jでは自作の5km毎の時刻ポイントが良かった。前回記事で10km毎で平均速度15kmでの時刻をポイントとしてほぼ軌跡上にプロットしてしまうというものを今回5km毎にしたところ遅くても20分毎に自分の時間的位置を把握できるので大きかった。精神的に折れることがなかった。最終的にタイムリミット30分前にゴールできました。

・3月でも山は寒くそして昼は暑い。下着とナルーマスク

 IT技術者ロードバイク日記のウケウリなんですが
http://rbs.ta36.com/?p=31384
 ミレ ドライナミックとブレスサーモの組み合わせ。やはり日常生活で使ってるグンゼの綿の下着より暖かく、汗で濡れても冷えにくいと感じました。

 そしてリカンベント向けの真面目な情報(或は一考察)。

 前回千葉600でブリーフ穿いてお肌がこすれてチ●コではなく脚の付け根の皮が剥けリタイヤしましたが今回B6001のBXLの下着ナシで走ってみたら今度はB6001の裏地の縫い目がキ●タマの蟻の門渡り付近に当たってホンワカ痛いです。2~300km過ぎあたりでキ●タマが分割して新生命体の予感を感じたので360kmの仮眠地点のコンビニで綿100%(やっぱり綿100%は良い)のトランクスを購入しそれ以後は問題なかったです。

 夏は普通のサイクルウェアのパンツなしで問題ないけど冬はB6001にトランクスorボクサーパンツか。デブはウェア選びもツライ…

 そして出発前に「もしかしたら必要になるかも」とひょいと掴んだナルーマスクが大活躍。

 プラシーボ効果かも知れないけど「喉や肺を守ってる感」が重要。途中からずっとつけていました。風邪っぽくなったらブルベは終わり。夜間トラックが巻き上げる埃なんてLEDに映えて負のオーラがすごい。「韓国製だが喉を護っているぞ!」という思い込み、こうした精神面の支えがすごく重要だと分かったのが600km走って本当に実感したことです。

 そしてユニクロのULベスト。農作業のジジババ御用達。今回も大活躍。

 ニベアでお肌ケアもできるだけやりました。しかし、それに加えてお昼は日焼け止めが欲しいぐらいの良い天気。ニベアと日焼け止めを同時に使うにはどうしたらいいのか今後考えた方がいいのかなあ。とりあえず今回は日焼け対策はゼロでも走り切ることはできたけど。

 とにかく夏秋の暑さ対策さえしていればよいブルベと違って寒暖の差が激しいブルベの難しさを経験。ある程度それに対応できた気がしておりまする。

・チェーンチューブ採用リカンベントにおすすめ。SACRAのSLFチェーン。

 宇和海展望台までの道のりもアップダウン、展望台もひたすら上る。帰りもアップダウン。ヒーコラ言って宇和島オリエンタルホテルで仮眠をとり5:30出発(つまり30分ほど借金)前述の自作5km毎時刻表示を目標にどんどん借金を返済。今回どこぞの団体の根性が腐ってひねくれたコースと違って法華津峠さえクリアすればマトモなブルベのコースなので借金どんどん返済であります。

 この借金返済に非常に役に立ったのがホテル出発時にタイヤの空気を高めにするのとSACRAのSLFチェーン。

 市販のシマノのチェーンにテフロンコーティングを施している商品で踏み自体が軽くなるだけでなく、パワートレインにチェーンチューブを採用しているリカンベントだとチューブとの抵抗も減ってさらにおすすめなのではないかと思います。クランクを回す度にチューブとの抵抗でチェーンチューブが踊って「カツン、カツン」とシートに当たる音が結構軽減してるのが分かるのです。

 そんなこんなで調子よく走っていると笠置バイパスのトンネルに感動。紫電改で急降下してる気分。「いける!人生初の600km!!」このまま平均速度15kmの壁をどんどん突き放していける!と思ったら…

・向かい風

 道後温泉でスタッフさんに「向かい風が厳しいらしっすよ」と言われて「よゆっしょwww」と答えた後、今治目指して北上する向かい風に苦しむリカンベント豚が居た。坂と違って風。風。風。そして海の向かい風。遅い。時速15km。もうコリャDNFやろ…と思ってeTrex20Jに表示される自作5km毎のポイントに差し掛かると意外と貯金が減ってない。30分ちょいあった貯金が残り25分。どう判断していいのか。まあ、諦める理由にならない。その内町中に入ると風が弱まるので頑張ると貯金が30分近くに戻ったりする。ただ以前の借金完済時のようなかっ飛ばす走りはなりをひそめる。

 あともう少し頑張る、あともう少し頑張る。そう繰り返しつつどこからか声が聞こえる。

「ブルベは遊びだから」

 見たこともないAJ会長様のお声だろうか。そう、これはゲーム。残り時間を見ながら走るくっだらない大人の遊び。
 何時でも止めていいけど、まあこの時間差ならいけるっしょ。

 黙々と走る。

・RDの不調が発生。451にCS-M8000の46Tを付けるときRD-M8000はSGSじゃなくGSにすべき。

 この頃になると600kmのキツさに意識は朦朧、アレコレとポジションを変えようと安易にノーズを調整。これがチェーンのテンションを変えてしまい、451の小さいタイヤに似合わないロングのシャドーゲージが地面をこするようになってしまった。千葉600(未完走)でも起こらなかったのに。

 新幹線の移動では良くキース・ジャレット聴いてます(寝れるから)。今回も福山まで聴きました。
 今まさに彼みたいな声を出す羽目になろうとは…

「ガッ」(RDが地面をこする音)

「オ~ッ!」(俺の声)

「ガガッガコッ」

「ワァ~オォ~ッ!!」

 まさに走るケルン・コンサート。
 その内にRDの動作自体が不調に。シャレにならないよ!!

 しょうがないので路肩は厳禁。おもくそ車道内を走行。本来は安全の面からの路側帯より内側が当然なのだから良いですね。クルマに対する糞度胸もつきました。ていうか田舎に行くと大抵クルマのマナーの悪さに辟易するんだけどしまなみ海道~四国のクルマは大小関わらず皆親切だった印象。これは特筆すべき。

・雨の中完走。写真撮るの忘れた。

 散々自画自賛してきた自作5km毎ポイントによる自分の時間的位置確認であるがGPSロストその他に起因する誤差はどうにもならない。雨の中の山陽道。貯金は30分で残りの距離が不明。それは1kmか?最大の5kmか?残りの力を振り絞る…がここで事故ってはホントの末代までの恥。結果、無事にゴール。結果:39時間36分。常に30分の貯金を心掛けてこの誤差なら御の字でしょう。

 しかし疲れた。ホントに漫画みたいに身体が傾いて治せない(笑)。写真を取る余裕もない。しょうがないので出発直前の我がやよい号azub origamiの写真を貼る。高槻やよい誕生日にこの600km完走を報告できることを誇りに思う。

 A近畿の皆様、出走者の皆様、関係する皆様、ありがとうございました!

 で、BRM319近畿600福山はお彼岸なので実家に帰って墓参りして数日のんびり過ごす。

 親が「最近見つけた」というスーパーで買ったお刺身がウマイ。「コレ東京じゃ一人7000円以上出さないと食えないよ!」というお刺身がスーパーでパックで普通に転がってるのがスゴイ。特にこの辺の人間がハゲと呼んでるカワハギのお刺身が「マジでフグより美味い」と騒ぐ。獺祭も飲む。昼から飲む。最近庭でキャベツも作り始めたらしくさっきまで生きてたキャベツが美味い。

 おまけに


 キクイモ?という雑草みたいのが生えて困るから「ええい、食っちまえ」と蒸かしたらこれまた美味い。写真のはホントに捨てるつもりの屑キクイモを蒸かしてる様子。ようするに全部美味い。東京に帰って職場の空気とか、特に仲のいい店員さんもいるコンビニなんか食いモノが乾きモノしか置いてない異様な感じがした。まあどうでもいいけど、しかしこれが「旅」のアレかも知れない。なにがなんだかわからないが。

 体重は元に戻っていた。