福島の浄土平の風景はJuan Condoriのジャケ写っぽかった。

 とりあえずおすすめ。これより下は「寒かった~」とか「辛いこと頑張る俺SUGOI~これが自転車ブログのDAIGO味~」とかダラダラ書いてますが、浄土平はDino Saluzziの音楽ぐらいすばらしい風景が広がっていました。最初にそれだけ書いとけば、あとの文章の意味はないです。全部読み飛ばしてもらって構いません。

 妻の福島吟行に私も同行し、一通り観光した後で福島駅近くのホテルから浄土平に登ってみました。某ローディさんのWEB情報では序盤のキツいところを超えればまあ楽よ。とのことで確かに美ヶ原ヒルクライムの序盤みたいな激坂はありませんが、その9掛けか8掛けぐらいのちょいキツ坂がずーっと続きます...半分超えたあたりでその9掛けが8掛けに・8掛けが7掛けにちょっと弱まるぐらいでやっぱりキツい坂がずーーーっと続きますw
 補給地点もないし(美ヶ原もないけど)それなりの経験がないとかなり手ごわい山岳ステージでした。30キロちょっとだから3時間、まあのんびりモードで4時間だから17時だろう…と思ったら甘かったです。

 そして10月なので完全に油断してました。東北の山を10月に1500m登ったらメチャクチャ寒くておまけにこの時期東北の山は晴れると風が強いとの由。メリノウールの靴下が欲しかった。シューズカバーも、厚手の手袋も…要するに人体の先っぽが厳しかったです。体幹のほうは薄手のウィンドブレーカーに最低限の防寒(ユニクロのULダウンベスト)はあったので大丈夫でした。

 とにかく東北の1500m超えの山の寒さがどういうモノか非っ常~に勉強になりました。スマホのリチウムイオン電池が寒さでほぼ残量0になったのを見たのも今回が初めて(ホテルに戻ると80%に戻ってた)。

 歳のせいかHX-A1Hの動画をちょこまか編集する根気がなくなったのでそのままUP。ちょうど目的地についてスタンドで立ててるリカンベントが風でぶっ倒される様子です。とにかく車体が右に左に持って行かれるので登坂のカーブでは転倒に備えて時折クリートを外しつつ曲がる必要がありました。しかし森林限界を超えたあたりからの景色、夕暮れに染まる福島市と、その荒涼とした浄土平の風景は素晴らしかったです。

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 浄土平ビジターセンターの看板に這う這うの体でたどり着いたときには17時過ぎだったのですぐに辺りは真っ暗になってしまいました。レストハウスは16:30に終了。自販機のホットコーヒーとSHOTZで補給もそこそこにここから先がもっと絶景らしいけど真っ暗闇の中下山しました。ダウンヒル中ドリフのコントみたいにガタガタ震えが止まりません。アイウェアの位置を直そうとした自分の手で自分の顔をぶっ叩きそうなぐらいの震えです。

(※前述の通りちまちま動画編集する気ないので30分以上あるよ)

 ただでさえ寒いのに体を動かさないダウンヒル。でもここからが(多分)リカンベントの良いところ。手足は冷え切ってますがシートと背中の間には十分な温もりが感じられて「ああコリャ死んだり大ケガしたりすることはないな」とは確信してました。私がリカンベントが安心安全に感じられて「乗っててよかった」「また乗りたいなあ」と思うのはこういうところです。

 * * *

 そんなこんなですが今回の福島旅行。妻が俳句の会に参加するということで、ご年配向きの、シブい見どころのほうも情報が入って、それが結構良かったです。

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 福島市の大蔵寺。千手観音像を見に行ったのですが朽ち果てそうな破損仏を地元の人が集めて保管してあるのが良かったです。ボロボロに朽ちているとは言え当時の実物が間近に見られて迫力が半端ない。写真はないので実際に見てください。ここは説明のおじさんがお客が来るたびに出てきてメモも見ずに暗唱してくれるので非常に有難く勿体ない気持ちになります。

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 大蔵寺にも巨大わらじがあったけど本家はこの信夫山の羽黒神社のものらしいです。この神社、登るのも楽しいですが一応ちゃんとした水洗和式トイレがあったので好印象。脚にご利益があるとの由で自転車に乗る私にも何かないかと期待してお参りしました。

 他にも「文知摺石?石とか見てどうするだ」とか思ってたのですが実際安洞院に行ってみるとこじんまりしたなかに古いモノがぎゅっと詰まってて「面白テーマパークやん!」と思いました。そもそも大蔵寺でわらじの話を聞く→信夫山に行くみたいな感じで、福島市の周辺にお寺や寺院が夏の散開星団みたいに散らばりつつも、小宇宙の重力圏みたいになんだかお互いに関係があるのが面白いです。

 福島、東北地方は自転車趣味おっぱじめてさあこれから行ってみようかと思ってたら原発事故で敬遠してたのですが(やっぱり林の中の線量計を見ると毎時0.1マイクロシーベルト前後で、ああ大変だなあ。と思います)かなり良かった。お酒とかも軽くて美味しいのあったけど名前忘れたw

azub origamiをフロントシングル化させる時は折り畳みチェーンチューブのゴムの部分に気をつけないといけない。

 azub origamiは折り畳みリカンベント。チェーンチューブの真ん中あたりは素材がゴムになってて「ふにゃ」と曲がるようになってます。

 そしてサザンセト・ロングライド山口は結構な坂登るんです。「秘密兵器だ!!」ってCS-M8000の11-46Tでフロントシングル化したのでチェーンが思いっきり張る状態のときは前57T後46Tです。この状態で85kgのデブが結構なスピードでギギギ…と呻きながら登ります。「時速5km以下なら押して歩くロードのほうが速い。押し歩きロードに抜かれるデブリカ。そんな滑稽な図はこの世に生じさせない!!」

 と…

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 破けた。

 多分、フロントシングル化によるリアスプロケの肥大化によるチェーンラインの位置が上方向に変化したことが原因かと思われ。

 ゴムのチェーンチューブはなんとHC WORKSさんに在庫があるとの由。なんでそんなもんを在庫に持とうとおもったんですか!?あなたはリカンベント界の真田さんです!!

 とりあえずそれが届く間に

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 チェーンを半固定してるこの帯の遊び部分を広げます。

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 そこらへんにころがってる材料と文房具でこんな感じに。まあやらないよりマシでしょう。

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 しかし前部分の帯についてはチューブがチェーンの動きに引っ張られないようになっている上に(自作でアルミ板をアラルダイトでくっつけたり、いろんなことやってます。要するに力がかかる部分なのでいろんな問題が生じる箇所)シート下にチェーンチューブが当たっているようなのはいかんともしがたいところであります。この問題が長引くようならazub origamiでフロントシングル化は…ちょっと…。ということにもなりかねません。…うーむ。

サザンセト・ロングライド山口行ってきました。

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 まずなんと言ってもこうしたイベントで初めて(知り合いではない)他のリカンベントと出会いました。これは嬉しかったなあ。九州から参加のハイレーサーのBARONでした。やはりカーサイクリングでしょうか。

 とりあえず今回はブルベに向けた新装備を試した結果報告です。

(その1)11-46Tでフロントシングル化。

 いままで私のやよい号ことAZUB origamiのフロントは57-42Tの2枚で指でFDしてましたw
 フロント42でリアは36Tだったので28-451のDURANOを履いているときは1545÷3.14≒タイヤ外径492ということでローは1回転で1.8m進むことになります。
 今回CS-M8000 11-46Tを導入したことによってフロントは57T固定ですから一番軽いギアで1.92m。1.8m→1.92mの差を今回試した訳ですが、この150km、ブルベ200kmの縮小版と言ってもいいです。結構な坂が初心者向けに間隔を置いて配置してある良コースです。

 あともう一つ、46Tの一つ前は37Tです。このガクっと変わるのはどうよ?という問題もあります。

 結論から申し上げますと1.8m→1.92mの差は「どうでもいい」37T→46Tの差は「意外といい」でした。

 むしろランスもアレなことだし一時流行った「なんでもかんでもケイデンスを上げる」ではなく「できるだけ無理のない範囲で重いギアで頑張らないと結局、記録が落ちてドンドン後が苦しくなるよ」というスタンスから言えば、良かったです。自分に軽いムチを入れるというか、できるだけ頑張って「こりゃダメだ」となったら「ま、まだ46Tがある!」と。まあこれも相対的なものなのですが…自転車をやっていると本当に人間の存在と言うものは相対的だと思い知らされます。

(その2)rim plugで8気圧。

 とりあえず前回完走できなかったとは言え千葉600で「こ、これが自転車というものか!」平地なら30km/h以上をキープ。「単車や自動車に乗るのが馬鹿らしいやんけ!!」と10年以上乗ってるのに改めて感動したわけですが特にミニベロに有効だったrim plug。今回も平均20km/h出せました。

 空気圧と言えば東京→山口は飛行機輪行したのですが羽田空港で「タイヤの空気圧が8気圧ぐらいなんですが…」「全然大丈夫ですよ」とのことでした。10年前北海道行った時は「ちょっと落としてください」なんて言われてたもんですが時代の流れですね。また携帯ポンプで8barは苦しいと思い今回初めてco2ボンベを準備したのですが空港でも自己申告のみでOKという手軽さ。しかし飛行機で気圧を落とさなかったので出番ナシ。

 ついでに鉄道の方ですが 高円寺(東西線)→日本橋(エアポート特快)→羽田空港 がちょっと歩くけど今まで使ってたモノレールより全然便利でした。エアポート特快が20分間隔だからせせこましい歩行者用の経路検索だとこれが結果としてあまり出てきません。

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 このサザンセト・ロングライド山口はエイドステーションが充実しすぎだし間隔も密なのでブルベ向きデータが取れるのはせいぜい第1、第2ステーションまでなんですが、この序盤に「やよいPですか?」とデレマスP(女性二人組+男一人)に話しかけられました。しかしこのとき私は平均速度で頭が一杯だし、去年のサザンセトでアイマスジャージ(特に千早やら貴音やら765プロも多かった)をいっぱい見ていたので(アイマスPなんか珍しくもないだろ)と邪険に扱ってしまいました。

 それから全行程走ってみてなんか今年はアイマスジャージ少なくね?と感じました。いくらP引退したからと言ってアイマスの灯が小さくなるのを感じるのはツライです。早速帰ってからやよいジャージ(O4A)を2着購入。話しかけられてもちゃんと答えとけばよかった。あの時声をかけてくれた346プロの皆さん、すんませんでした。

(その3)Tシャツトレパンをやめてサイクルジャージを着てみる。

 ジャージと言えばリカンベントは千葉600でDNFするまでこのいろんな意味でこっ恥ずかしいサイクルジャージを着なくても良い…と思いこんでいましたが今回150kmとは言え上下とも正式なサイクルジャージで走ってみました。皮膚と布の縫い目が擦れないのはやはり身体の負担が全然違います。またリカンベントでは不要かと思われたお尻のパッドもお尻がシートの縁に当たるのを避ける役目がありそう。これは長距離で有利になるかも知れません。

 あと向かい風の抵抗が違いました。これは大きい。ホント私10年以上自転車に乗ってて何やってたんでしょう…?BRM300の霞ヶ浦CRでローディ達が向かい風のなか30km/hでびゅんびゅん走ってて「すごいなあ」と思ってましたがサザンセト・ロングライド山口では海風がかなり強いので衣服の効果を身に染みて感じました。空気抵抗がまるで違います。1万のホイールと10万のホイールぐらいの差があります。「リカンベントだから」という思い込みは捨てるべき。今回走ってみて心底感じました。

(その4)カーボンシート。

 大枚はたいて200gしか軽くならず…と思っていたのですが輪行だとやっぱり「うーん、軽い!」と思います。しかしこの軽さ、走っている最中はやっぱりあんまり関係なかったです。それよりも気をつけるべきは一緒についてる新品のクッションがヘタってないので首の裏に当たって100km超えるとチクチク痛いです。これはブルベの400,600では明らかに不利です。布をあてがうなど対策が必要だと感じました。

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 ゴールした時の様子なのですがヘッドレストの下にコンビニ袋を巻いて急場をしのぎました。ちょっとカッコ悪い。平均速度は散々休んで17.5km/hなのでかなり満足。去年は17km/hなかったです。

Azub Origamiのカーボンシート キター!!

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 キター!!

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 FRPシート、重ええええええ!!

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 カーボンシート!

 …

 …200gちょっとの軽量化か…

 まあいいや!!カーボンやでええええええええええ!!!

 * * *

 Azubさんからチェコくんだり取り寄せなのですが一緒にunder the seat bagも注文したら「こんな風に取りつけるんだよ」とちゃんとセットして送ってもらえました。パーツの取り付け方とかナニがナンだかよくワカラナイまま乗ってる私にはありがたいことです。私に代わってチェコの人と相談してくれるHC WORKS様様であります。

今年は600kmクリアできず。これは「汚名挽回」を使うチャンス!

 インターネットでこの手の話題を検索すると「汚名返上が正しい。いや違う!」ときのこタケノコ論争みたいな糞の掛け合いが見られますが結局最初に言い出して「声に出したい日本語」みたいなウンコ本を売ることに成功したどっかの大学の先生が儲かっただけの話。それに乗っかる人間は間違いなく養分。俺は「HENJO~」みたいな言葉だと腹に力が入らない。問題はこの一点のみ。「BANKAI!!」なんと腹に力が入る言葉だろう。「来年こそは、ちゃんとしたサイクルウェアを着て600kmで汚名挽回だ!!」こうでないと言葉じゃないですよ。あんまりみんな挙げませんが、私が一番記憶に残っている”汚名挽回”はコロコロコミックで轟一番が言ってた場面です。話の内容は鉛筆がどうのとかワケ分からない漫画ですが、少なくともあのシーンはカッコよかった。私は右顧左眄して周りの様子を伺いつつ恐る恐る「お、汚名返上…」とブツブツ呟く弱弱しい人間にはなりたくないです。

 さて。

 千葉600もリタイヤ。

 泥除けが壊れたこと、GPSの平均速度の表示が意図しない値になったことなど、あるけど、やはり普通の普通のTシャツにジャージといういで立ち、特にパンツを普通の下着で走ったのが原因だった。DNFして帰宅してみると脚の付け根、内股あたりがパンツのラインにそってうっすら化膿していた。私の経験ではこれは疲労した筋肉にも炎症や痛みを引き起こす原因である。(と私は信じている)やっぱり自転車に乗るときはサイクルウェアで。ということですね。

 とりあえずまとめ。

・悪かったこと。
1)ウェア、紫外線対策。
2)泥除けが壊れた。
3)GPS頼みは良くない。キューシートに時刻を。

・良かったこと。
1)それまで平均17km/hも出せなかった自分が平均20km/hでホテルに飛び込めた。(タイヤの空気圧)
2)windows phoneであるkatana01。
3)補給その他、300km以上のブルベが初めて楽しいと感じたこと。

 悪かったこと その1。ウェアについて。

 そもそも、リカンベントで100kmや200kmなら普通のTシャツにジャージという格好で問題がなかったからこそ、この600kmまで走ってきました。でも300km、400kmは皮膚が擦り切れてもなんとか走り切っていた状態だったのがこの600kmでハッキリしました。思えば最初にランドネきたかん400kmを勝手ブルベで走った時、落車して(これがブルベ唯一の落車)おもくそピチピチパンツを破ってしまい、帰りの常磐線でお尻をプリプリ丸出しにしながら帰ったのが恥ずかしくて「もうレーサーパンツ穿かない!!」と思った由。しかし今回のことで思い知りました。(尻だけに)リカンベントにパッドは要らぬとか言ってる場合ではない。長距離は「下着はないほうが皮膚が擦れることによるトラブルが減る」コレ基本ですね。

 紫外線対策については今回BRM917をアームカバーなしで走ってみたんですがずーっと曇り空で時折雨がパラつく程度というまさブルベには絶好の条件で、こんな天気であれば日焼けに関しては市販の日焼け止め(アネッサのSPF50+)で十分ということを確認…なのだが、どうしても腕で顔を拭いて「目が~!!」状態に。癖は簡単には直らない。とにかく目が見えない、見え辛いのは困る。危ない。ホントに危ない。
 おまけにサングラスやらバックミラーやらGPSにも日焼け止めのベタベタがついて、これが走っている最中自分の息や霧がついて視認性ガタ落ち。息がバックミラーにつくぐらい荒い時って重要なシーンですよ。ちょっとしたことが事故になるようなミスを誘うかも知れない。やっぱり危険を招くようなことはどんな小さなことでも避けるべきです。アームカバーも必須アイテムにしましょう。日焼け止めは首の後ろを護るのがメイン。そして頬につけすぎないように。

 その2。自分でつけた泥除けがぶっ壊れたw

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 泥除け自体は406についてたSKSを、2mm厚のアルミ板で位置をずらしてつけてたのですがそのアルミ板が折れてしまいました。なんでこんなことしてまで位置をずらしていたのかはorigamiが折り畳みの際シートステーが可動するため。

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 てっきりネジ穴の弱いところから折れたと思ったら金属疲労が分かりやすい折れ方です。ちなみに折れた場所は片倉ダムから有料道路通って鴨川へ降りるところ。70km/hぐらいしか出してないのに…(ウソ。70km/hはワタシに出せる最高速度)

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 原因はアルミ板をガッチリ固定していたからでしょう。ナイロンナット+ゴム板で「わざとぐらぐら作戦です!」。これは一味違うはず。早く600kmに再挑戦したい!

 悪かったことその3。GPSの平均速度表示について。

 eTrex LEGEND HCxの話ですが、ホテルに宿泊して、指定の時間に目覚ましで起きて、さあ再出発だ。eTrexよ頼むぞ。と電源を入れたら平均速度が19.8km/hのままだった時はショックでした。なにを任せても安心だった副隊長が突然「…わに!」とか言い始めた気分です。自分はブルベ走行中、全部このeTrexの平均速度を状況判断の基にしていました。次からはホテルに着いたらUSBでもつないで測位しっぱなしにして「今は動いてないぞ」ということをGPSに教えつつ、電池交換は出発寸前に行う…といったことしか対策はないですかね…。

 結局GPSの表示する平均速度が頼りにならなくなった瞬間、私の自由度、ブルベでやりたいこと、楽しさは激減しました。自分の位置が分からない。(空間的な位置は分かるけれど時間的な意味で)なにをどうしたらいいのか分からない。精神的に苦しいのは肉体が苦しい以上に苦しいです。ブルベの途中で走るのが楽しくなくなったらDNFしてもいいんじゃないかなあ。

 とりあえずGPSが想定外の状態になった時に備えてキューシートに各ポイントの通過予定時刻を書き加えておくべきでした。特に今回初めて平均19km/hで300km以上走ることができたので、最終締め切り時刻の平均15km/hの欄と、理想的にコトが運んでいることを示す時刻の平均19km/hの欄を並べておけばよさそうです。

 それにしてもこのeTrex LEGEND HCx、というか初代eTrexと合わせて、私のGARMINはフリーズしたことが一度もないんです。でも最近の多機能になったGARMINは違うようですね…やっぱりGPSにあまり頼らない走り方も探求しておく方が、今後のためにもよさそうです。

 話が長いので良かったことはMORE以降で。

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FDN-CC166ALを買ってみた。

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 武田産業の16インチ折り畳みチャリ。断じて自転車ではない。呼ばせない。特徴としてはタンナスのノーパンクタイヤを採用している。

 …

 私はもう10年近くリカンベントで通勤しているのだが、やはりちょっと数キロの(蔵前~秋葉原)距離を400kmや600kmに挑戦している自転車でちょこまかお使いするのはいろいろと不都合がある。そもそも私はリカンベントがカッコ悪いと思っている。恥ずかしい。できれば乗りたくない。あまつさえリーマンスーツで乗りたかない。結構服も高いのだ。じゃあなんでそんな乗り物で嫌々毎日通勤しているかと言えば安全だからだ。他に理由はない。全くない。都内の靖国通りを自動車と同じ流れで走る乗り物としてどの車(K12マーチ、RZ50、SR400、CBR250R…)よりも安全だと実感している。できれば、リカンベント・ローレーサーが一番の、究極の、安全な乗り物なのだが、やはり折り畳みができツーリングもこなすazub origamiが今一番好きなので乗っている。

 毎日隣を走り抜けていくベンツやBMWを見ながらあんな危険な乗り物で通勤しなくてはならないなんて…なんてかわいそうな人たちなんだ!本当に心の底からそう思いつつ通勤している。

 しかし、以上はリカンベントを所有したことがない人に話しても意味のない話なので本題に戻る:会社のチョイ乗り用途に自転車もどきのチャリ(盗みを意味する非常に汚い単語なので以後使用しない)を購入したよ~。というのが本件の主題である。お値段およそ2.5万円。普通のバイク(自転車の意味)でチェーンとタイヤを交換したら吹っ飛ぶ金額だ。

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 見た目はまあまあ良さそうだがまずこのステム周り。このステム上下の調整は買ってから廃棄するまで一切しないであろう。なぜなら写真のが一番下がっている状態なのだが、ちょっとでも上げたら即ママチャリ・ポジションになってしまうからだ。

 購入して、宅配業者から受け取って、梱包といて、まず最初に見る・触るステム。この時点でロードバイク等マトモな自転車を所有している人なら「あ…(察し)」と気が付く。基本的ジオメトリからFDN-CC166ALはそんな製品である。「結構使えるじゃん」とは思うけれど、FDB140よりはハッキリ潔く質を落として組まれた製品だ。それはそれでいいのだが、それでお値段が同じ位なので、ウーン、誰が買うの?今まで話題にならなかったのも当然か。しかし、会社に置きっぱなしバイクとしてはどうだろう?ここで生きるのがノーパンクタイヤだ。誰も省みない。メンテしない。それでもそこそこ動く。私、今回の買い物はかなり成功したと思ってます。

 で、ステムの折り畳み機構であるが、まあいろいろ言いたいことはあるけれども、まあ実用上問題なく機能する

 そして、メインフレームの折り畳み機構であるが、固い。女性社員だと折り畳めないかも。しかし、まあ、そもそも11kgという重さだから専ら扱うのは男性社員であるし、つまり実用上は問題がない。以下これの繰り返し。

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 シートクランプ。マトモに使おうとするとあまりにチャチな造りなので下手するとクルクル回ってしまう。が、しかし気持ちを落ち着かせて使えば実用上は問題がない。ちゃんと固定される。

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 泥除けが付いている。糞生意気にも前後ともちゃんとフラップがついている。Vブレーキは聞いたこともないメーカーだが実用上は問題がない。30km/hなんて出さなければ、ちゃんと停車する。全体的に見て不安なのは樹脂の耐久性ぐらい。これで注油みたいな最低限のメンテの真似なんてしたら結構長い間使えるんじゃないかと思わせる造りになっている。

 amazonでポチって業者は「ホームショッピング」というところらしい。ワイヤの処理はちゃんとしていた。(なんか値段上がってるな…色違いは3万円弱の製品がまだあるみたい)

 そう言えば残念だったのは右ペダルあるいは右クランクのネジ山がイカれててペダルレンチがないと回せなかったこと。ド素人が買ったら自転車屋持ち込みじゃないかなあ。それ以外は合格点。

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 16インチで重さ11kgというのも良い。会社のエレベーターに持ち込める最大サイズ&重量だと思う。18インチや20インチはやっぱりスポーツもこなせる本格的自転車用サイズであって、会社で置きっぱなしのママチャリみたいなシロモノ向けではない。重さについてもこれ以上軽くなるとお値段が跳ね上がってしまう。

 最後になったがタンナスのノーパンクタイヤの走り心地は確かに重い。だがこの「重い」という感想は普段80PSI以上の、自動車の3倍以上の空気圧のスポーツ自転車に乗っている人の感想であって、20~30PSIあたりのふわふわ感。ママチャリの乗り方をする人向けを目指したものだと思う。

 だもんで、時速15kmとかで走ると(ママチャリに乗っている人は普通だと思うし、スポーツ自転車に乗ってる人にとっては)重い。ところが意外と時速30km出すと、よりいっそう、もうメチャクチャ重くなるかな?…と思ったら結構走る。普通の空気圧が低いクリンチャータイヤとはなにか、やっぱり感触が違う部分がある。ちょっとこの辺はもう少し乗ってみないと分からない。(まああまり時速30kmで走ることはないと思うが)