ComicREXのろんぐらいだぁす!が凄い!!

 もうすっかり「のりりん」が山バカ漫画になってしまい、自転車漫画はやはりダメなのか。暗澹たる気持ちでアイマスのやよちはカードが欲しさにComicREXを手に取って驚いた。「ろんぐらいだあず!」に人類の歴史、全人類の現社会システムに対する痛烈な批判が載っていた。これは現代自転車漫画の快挙である。まあ実を言うと「弱虫ペダル」が面白かったころにもやってたのだが
comicrex201305-longriders.jpg
 疲れたから旅を止める。もう一度言う。疲れたから旅を止める。これこそ、自転車だけの特権。日本人の全てが自転車に乗ったことがないので、疲れたから旅を止めたことは一生ない。なぜなら、自動車は、飛行機は、原子力空母は、人間の力で移動していないからだ。誰しも高速道路を走ったときに経験する。そうして、毎日事故は起きている。回避できない。なぜか。自動車は筋肉が疲れ果てることもないし、心肺や血行、精神状態が運転に適しない状態になっても、走ることをやめることができないからだ。省みて欲しい。帰納、演繹、三段論法、分析と再構築、共通項のピックアップに終始する現代文明は、即自的存在しか踏み台にならず、再帰的エネルギーの場を構成する遡逆性がないのである。原子力発電もそうだし、核開発競争から市場競争まで、ずっと、そうやってきた。
Vous tomberez un jour quelque part
Quelque part un jour.
 これを知るだけでも自転車に乗る価値はあるのだ。しかし、日本人は自転車に乗らずに一生を終えてしまうのだ。驚いた。まさかこんなすっとぼけた萌えキャラの為り損ねがパンツ出してる漫画雑誌で、よもや宇宙の真理が語られるとは。繰り返す。疲れたから旅を止める。今の文明社会でそれが可能か否か?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください