伊豆高原300でいい旅夢気分→気温10~9℃の雨にDNF寸前まで追い込まれる。

前半は極めて順調。

 最初はブルベなんて距離競って自己顕示欲の塊と思って居ましたがどうもそうではなく「旅を楽しむ」ことのやう。だいたいランドナーの意味もいまだによく分からない私は600kmを完走しSRを狙う上で伊豆高原300は今までのブルベの経験を生かして「いい旅夢気分」を目標とする。早速AJたまがわのオススメを見てみると「麦とろ童子」の文字が。とろろ芋のことだよね?なんかお腹によさそう。

 

 シマッタ事前に価格を調べるの忘れてたwウニとろ丼2800円也。場違いなお座敷に工事現場の人みたいな反射ベスト来たオッサンが来て迷惑だったろうな~と思いつつ、麦とろ童子のご主人はブルベ、しかも本日伊豆高原300のことをご存知でした。「残してもいいよ。レースなの?」等、優しいお言葉の上に興味津々の質問。「ブルベというのはですね…」よく分かっていない私もこれだけは言えます。

 「速くゴールする競争ではなくて、なんかその土地のウマイもの食った人が勝ち。でも無理をして他人に迷惑をかけたら負け」

 とにかくお腹が弱い私も丼は完食。カニはアレルギーがあるので苦手だがお吸い物がウマイ!カニ本体は食べられなかったけどお汁の方は十分いただきました。

 さらに調子に乗って間瀬にて甘夏ゼリーを求むるも「なんだか自転車に乗った方がたくさんいらしてね、売り切れちゃった」との由であんみつを注文。こちらでも「ブルベというのはですね…」と一席打つ私。

 ろんぐらいだぁす!の聖地を確認したり。いい天気、いい食べ物。嗚呼、これがブルベなのね。…

雨のブルベを初めて経験する。

 私のazub origamiについてるサイコンがボントレガーのtrip300なのは自転車で長距離を走っているとどうも副隊長と隊長の関係は隠しきれず、もとい、気温と体調の関係はかなりあるようで温度計つきサイコンが欲しいなあ。と思ってたら高円寺サイパラで中古で安く売ってたので購入。しかしこの温度計、どうやら、かなりいい加減な、おまけ機能扱いである。なにしろ小数点以下が表示されない。最初はそれで納得していたが、段々場数を踏むにつれもうちょっと正確な値が欲しいと思うようになってました。

 そこで目を付けたのがチプカシの温度計つきSGW-100Jとその同じシリーズらしい

 を購入してみた。腕に巻いてると役に立たないが身体から外して使えばかなり役に立つらしい。自分は自転車にとっつけて使うのでむべなるかな。

 そして今回、たらふく食って重い身体をフジサンケイレディスクラシックのバスや車が走り回る伊豆高原まで持ち上げた帰り、小田原を超えた辺りでぽつぽつを雨が降り始めた。事前にGPVを見た感じでは「でかい通り雨」ぐらいの認識だったので雨対策は皆無(防寒着としてユニクロのULダウンベストがあるぐらい。下着はミレーのドライナミックを着ていて、これはリカンベントのシートも相まって身体の芯が冷えるのを避ける効果はあったようです)。

 かくして現実はガッツリ小田原から横浜に入るまで4時間ぐらい降り続きました。とにかく寒い。我が人生初の本格的な雨ブルベがデビュー戦となったプチカシAQF-100WBJは「やばいっすよ。さっきまで10℃台ですけど9.5℃になりました。DNFも検討してください」「都会に入ると10℃台回復、その後キープしてます。やはりヒートアイランド現象なんでしょうか。もしかしたらこのまま行けるかも知れません」と刻一刻と気温の変化を示してくれました。一方ボントレガーは「えへへ~。今12℃ぐらいかな~」と全く役に立たない値を出すのみw

 しかし今から思えばコンビニで合羽でも買えばよかったです。普通の生活の場面ではずぶ濡れになってから合羽を求めることはないけどブルベだと風が直接濡れた布に当たらなくするだけでも相当体温維持につながるはず。サイズや素材が合わなくて動き辛くなると言っても上半身だけでもそうすべき。

 本当に怖かったのはあまりに寒くて頭痛がしてこうした判断ができないほど時々意識が飛んだこと。暑くて脱水症状になったときもひどい頭痛がしたけど寒くても頭痛がするとは。DNFしなくて済んだのは気温が9.5℃より下がらなかったからでしょう。もし9℃前半の条件がずっと続いたらマトモなDNFができたかすら怪しいです。それこそ、あれほどお店で「ブルベは人に迷惑かけたら負け」と言ってた状態になりそうでした。ホントに運が良かったです。

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