しまなみ海道に行ってきました(その1)リカンベント用自画撮り棒、失敗。

 リカンベントの旗を付けるための棒にカメラをつければ俺の華麗な後姿が撮影できるのではないかと秋葉原で500円ぐらいの自画撮り棒を分解し、出発前夜にアラルダイトが硬化して完成。「リカンベント用自画撮り棒」

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 海の日を利用してしまなみ海道に行ってきたのでテストしてみました。

 まあ揺れてるだろうな~と思いながら100kmほど走って、宿泊先に帰って見てみると、想像以上の揺れっぷり。ダメだなコリャ。

 youtubeの補正機能つかってみました。うーん。すごいっちゃすごいけど、見て疲れる動画なのは変わらない。

 どっちにしろテストでUPしたつもりがyoutubeが勝手にtwitterに報告なすったんでそのまま公開します。俺たちの仲睦まじいところでも見ろ。

リカンベント買うならHCWORKS。隠蔽工作が間に合わないほど速いRaptobike。

今年の3月中ごろにraptobikeを買収したelanと取引がある大阪のHC WORKSさんにraptobikeのスペアフレーム+スペアパーツいろいろを注文してみました。そしたら、なんとまあ、はやいのなんの。トントン拍子に話が進み、注文から品物が届くまで約3か月。信じられません。旧raptobike時代には考えられないスピード取引です。elan-HC WORKS供給ラインの充実っぷりは、欧州産リカンベントと日本にとって、素晴らしい朗報です。妻に隠蔽工作する暇もないほどでした。やれやれ。これで一安心です。思えば昨年、raptobikeが取引停止になってから感じていた不安が払拭された訳ですから。

これで私は、多分、死ぬまでraptobikeに乗ることが出来ます。

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なぜか闘神さんのchallengeにはraptobikeのテープ、私のraptobikeのパーツの箱にはelanのテープが。

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さてこの梱包のまま仕舞っちゃいますからフレームが旧型か新型かだけ確認しましょう。700cのキャリパーブレーキに対応した新型(と私が勝手に呼んでいる)ですね。

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フロントフォークもディスクブレーキ対応かだけ確認です。midracerの700cのフォークも買ってしまいました。良く見たら20インチのほうはディスクブレーキ台座が飛び出てますな。

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midracerのフォークにもちゃんとディスクブレーキ台座がありました。良く見たら錆がついてる。管理が悪いけど、アーノルドさんが作ったフォークだったら嬉しいなあ。

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残念。アイドラーは新型(とこれまた私が勝手に呼んでいる)になっていました。私このギアがついてるタイプは嫌いなんですよね。段差飛び越えたら外れるんですよ…

FH-M785。シマノ製品はじめての不具合。

3月6日にイークルさんとこで406でエアロブレードスポークのホイールを組んでもらうために購入したFH-M785。3月28日に受け取り。4月29日(昭和の日)にはランドネきたかんの試走で400km走った。そして5月12日に壊れたので、ランドネきたかんには普通の丸いスポークで出たのだ。もしかしたら!エアロブレードであればあるいは24時間を切っていたかも…(わけないか)

そのFH-M785の壊れ方であるが、成子坂下あたりの青梅街道を新宿から中野坂上に向かって下っていると突然固定ギアになった。ハッキリ言って、超怖かった。幸い、スプロケは11Tだったので速度は出ていたがチェーンが滑ってタイヤがロックすることはなかった。

それを今日、シマノから部品が届いてイークルさんで組み直してもらったのを受け取った。原因はラチェットの一つが破損していた。というもので勿論無償交換。

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それまではシマノの製品と言えば性能は飛びぬけてないけど、どんだけ雑に扱ってもそうそう壊れない。というイメージであったが…ウーム…大丈夫かよ。ハブなんかそんなにメンテが必要な部品じゃないでしょう。特にDEORE程度の製品を買うようなゆるゆるユーザーにとっては…。シマノさん、たのんますよ。一応報告まで。

ランドネきたかん400km、リカンベントraptobikeで24時間5分で完走できました。

走り終えて思った。もうこれで自転車趣味は卒業だ。もう二度と自転車にのるもんか。

見るのも嫌だ。

なぜ俺は自転車なんかに乗っているのだ。

リカンベント raptobike low racer。

私がこいつに惚れこんだのは、いつも安全で、楽だったから。raptobikeのシートに寝そべれば、辺りはパッと変わる。思い出すのは「楽」で「楽しい」思い出ばかり。こんなことを言ってはなんだが、危険を感じたことは一度もない。「ここで止まってくれればいいなあ」と思ったらその半分ぐらいの距離で止まるし「これぐらいの時間の短さで曲がってくれたらいいなあ」と思ったらその半分の瞬間にはもう次の行動に移れる体勢になっている。路面が乾いていさえすれば、化け物みたいな挙動ができるバイクがraptobikeである。

さらに100km走ろうが200km走ろうが、リカンベントなら他のどの乗り物よりも身体の負担が少ない。自動車やオートバイよりも少ない。唯一対抗しうる乗り物はロードレーサーだが、サドル選びに失敗したら長距離は地獄だし、お股にクリーム塗らなきゃ太ももの皮膚がはげるし、そもそもブレーキングに腕の力が必要なんてナンセンス。あまつさえレーパン必須。まさにリカンベントに比べれば、欠点だらけ。その点raptobike low racerなら、何キロ走ろうが身体の調子が悪くなるなんてことはない。そう信じていた。昨日までは。

自治体主催では初となるブルベ形式に沿った走行会:ランドネきたかん400km。

ブルベ?いつかは挑戦せねば。自転車乗りなら皆そう思うはず。400km?「ブルベが非日常になるのは400から」「400からがキツい」やってやろうじゃないの。俺のraptobikeにかかれば怖いものはない。俺とraptobikeに不可能はないのだ。

正確に言えばブルベ形式に則った走行会。標高差が少なめで言わせる人に言わせれば「ド平坦」。リカンベントで初参加するならこのチャンス、狙うしかない。

しかし体験してみたブルベとは車種に関係なく艱難辛苦をあたえるものだった。

つらかった。キツかった。raptobikeに乗って心底「ツライ」と思ったのはこれが初めて。前回の試走と違い、朝食もちゃんと摂ったのに…

raptobikeは完璧な乗り物ではなかった。一介の自転車だったという感覚に、ショック状態。夢から覚めた少年のようにしばらく立ち直れなかった。

 * * *

群馬のトラウマ

出だしが遅い。1時間ぐらい遅い。

前回の経験から朝食を食べたから大丈夫。と安心していたのに、はっきりした理由は不明のまま、疲労が蓄積する。
慣れない集団走行のせいかもしれない。序盤は勝手ブルベに比べて自然とスピードは落ちて、第1PCのサンクス岩舟街道店は12:45。(試走は12:15相当)

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それにしても、群馬の人には悪いけど、朝食を取らず気分が悪くなった前回に引き続き、今回もなんか気分が悪い。もしかして花粉が飛んでいるのかなあ。

まあ、多分暑さのせいでしょう。しかし私も自転車乗りのはしくれ。暑い中を何度も走った経験があるけどなあ。このダメージはなんだかおかしい。群馬に苦手意識が出来そうでやだなあ。

そして、総合保険センターの焼きまんじゅう。皆さんバクバク食っていたけどそもそも私は「お前はまだグンマを知らない」を読んで知っている。あんなもん食ったらそれこそ弱り目に祟り目。

かつて存在した2ちゃんねるで「自転車乗りならコンビニ休憩なんか5分で済ませるぜ」とか言ってましたが実際ブルベやってみると素人が頑張って摂る休憩時間、30分がデフォです。自分でも時計見て理想と現実の違いに嫌になりました。

もう群馬はトラウマ。群馬怖い!群馬キライ!群馬最悪!しかしその群馬が最後に救いの手を差し伸べる。

梅丹本舗、そしてCOOLISHに救われる

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誰も知らない群馬の至宝、ばら園北門にて「こ、これは…」梅丹本舗のサイクルチャージシリーズ3本+2RUNが無料配布!「ありがとうごぜえます~」「ありがとう~」「ありがとう~」ブルベ初体験者(私)の気が狂っていたのかエコーつきで頭のなかに鳴り響いた(マジで)。

思わず2本にかぶりつき、残り1本は茂木の(ブルベ慣れしてる人にとっては)ゆるふわ丘陵地帯越えのため残す。黒いのがカフェイン入りと思ったけど、後で調べたら黄色いほうがカフェイン多かったのね。とにかく大洗で飲んだ黒も効いた。マジで効いた。ブルベの神様が初心者に差し伸べてくれた唯一の救い。しかしこの一発が効きました。助かりました。ありがとうございました。

とにかくブルベは補給だったのねー。朝食を取ったから大丈夫とかいうレベルでなく。しかしこればっかりは人に聞けない。自転車のアドバイスは人に聞いても個人差が大きくて相当運が良くないと役に立たない。とりわけ補給は身体の内部の話。どうにもならない。

もしも誰かがアドバイスして、おいらがそれを買って食ったとして、そして数時間後の休憩ポイントで「あ゛~」「おえ~」「補給に失敗した~」とか言ってゲーゲー吐いていたらその場の関わった全員が気まずいなんてもんじゃない。ともかく補給については自分で見付けるしかない。ブルベは自己責任。補給はその最たるもの。

私が見付けた急場しのぎはCOOLISH。これには助けられた。気がついてからコンビニ入るたびに3本以上買っていたから全部で15本以上20本近く消費したんじゃなかろうか。(それでも体重は5kg減った)アイスだから身体を冷やすことによって汗をかく体力も温存できる。解けて液体になっても甘いミルクみたいなもの。なにより匂いが口に入れる気持ちを削ぐ要素が少ない。ここまで書きながらブルベを走ったことがない人は何を言っているのか分からないだろうが、ブルベとはそう言う世界だったのだ!

試走でセーブオン富士見小暮店にたどり着いたのは18:09相当。今回は19:12。まだ1時間以上の遅れ。

夜は楽しい?

リカンベントだと山越えはツライでしょう。とおっしゃる方が多いが、実はそんなにツラくない。リカンベントにとって登りは「スピードが出しにくい」だけなのだ。言いかえれば「スピード出すにはロードレーサーより余分なエネルギーが必要」なだけで、斜度に逆らわず、適切な遅さで登れば身体への負担はロードレーサーよりはるかに小さい。問題は、身体のエネルギーをちびちび使うのがリカンベントで一番効率が良い状態(登り)がいつまでも終わらず、ブルベのように時間制限がある場合だ。例えば今回東回りを選んだら、赤城山はツライものになったと思う。

しかも試走の時と比べて今回は集団走行もあってか野犬はあらわれず、夜間は暑さもない。赤城の山から佐野市街地まではゆるい下りで、今回の走行のなかでは比較的楽だった。梅丹本舗の効果もあって「あれ?夜もいいかもね?」ととんでもないことを思い始める。

夜と言えば西回りと東回りの人が200kmあたりで出会うのも面白かった。道路が空いていてベルを鳴らしても構わない時は誰ともなく「チーン」と音がして楽しかった。10時間経過して総距離から「ああ、自分は平均19km/h+ちょいかあ」と分かったのもこの頃。

結局セブンイレブン二宮バイパス店では試走0:33相当、今回は01:01。1時間遅れていたのを30分取り返していた。

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「休憩も含めて平均時速19km」が掴めたので、ブルベの経験者さんに話しかけてみたんですが、みんな計算が速いんだよなあ。ブルベに慣れてる人は計算も慣れてるから精神的な負担も少ないわけだ。

精神的負担と言えば金属とかプラスチックが熱持つのかなあ。長丁場だと操作系が普段とタッチが違ってくるのが分かるんですよ。シフトチェンジしながら「そういえばシフターから異音がしてたなあ。交換しときゃよかった。途中でボキッとなったらシングルで山越えしなきゃならないのかなあ」とか、不安要素は数知れず。そういった負担を減らす工夫や努力がまたブルベの楽しさなのかなあ。

余談ついでにリカンベントは空気抵抗を減らすためのデザインであり、それは湿度が高いと空気抵抗が減ることが実感できるのだけど、まさに深夜の空気がそれ。ロードレーサーに乗っている人もそれは感じているんじゃないだろうか。

特に距離メーターがくるくる進む有難さ。なにしろ深夜は他の車両が少ないので信号で引っ掛かることも少ない。1kmが短く感じられる。速度がそのまま平均速度に!と感じる嬉しさ。楽しさ。(ブルベやらないと分かんない楽しさですな)ブルベは夜が楽しいとか言ってる人はコレが楽しいんじゃないのかしら。

夜明けとともに得た言葉

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ファミリーマート大洗磯浜店(試走5:30、今回5:04)いつの間にか試走より30分近く前回より盛り返していた。しかし私は気付かない。焦っている。何のための試走なのか。全く役に立てていない。

ただ、このころになるとコンビニで見ず知らずの人と話しながら、ある言葉が頭の中に自然と湧いていた。「自転車は身体を動かせば動かすほど楽になり、身体を動かさないと動かさなかった分だけツラくなる乗り物なんだ」

リカンベントに出会う前、未熟な技術でロードレーサーに乗っていた頃、無茶をして脚が動かなくなることが度々あった。
試走ではそれが怖くて時速20km以下でノロノロ茂木あたりを走った。今はそんな不安におびえている場合ではない。軽いギアで脚を回して時速25kmキープを続けるのだ。いやそんなことをしたら身体が、機材が…

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写真はセイコーマート常北上入野店。試走の時にあと300m足りなかった「24時間以内に400km」という目標が目的になったのは残り50kmが見えてきたころ。見ず知らずの人が並んでますが「お、リカンベント来たか」「おー」の声。言葉になっていないが「DNFする気じゃなかったんだ」という意味じゃなかろうか。一人で走っているときとは違う精神が湧いてきた。もう腹を決めようじゃないか。その後目的が達成できたことはツイッターで報告済み。

 * * *

どうもおかしい。死んだ方がマシ。と思うほどツラかったのに文章書いてみれば楽しそうな記事になっている。ここで一つどれだけ参っていたか帰りの中央線での話をする。

輪行袋に包まれたraptobikeってのはデカブツなので輪行のときは先頭車両の壁際に置くのだが、運転席からの景色が気持ち悪くて見られなかった。あの中心点から流れる景色を見ると走行中の苦しさを思い出して「おえ~」「く、苦しい…」状態になってしまうから。

走り終えて一晩寝て思う。

もう二度と自転車に乗らない。

もう二度とブルベには出ない。

昨日の夜はそう言いながら、今はブルベのことばかり考えている。

試走でツラかったのは朝食取ればOKとか言うレベルではなかった。補給について学ばねば。shotzさえあればもう少しマトモな戦いが出来たのかなあ。そしてもう一つ。ロードレーサーとリカンベントではどこがどれほどキツく、楽なのはどこか。単純に考えれば山だろうけど、今回私が感じたのは「走りながら手脚を伸ばしたりする自由度」。これが大きいんじゃないか。リカンベントは基本的に身体をあまり動かさなくて良いように出来ている。それは「楽」にも通じるし、逆に言えば「走りながら出来るストレッチ効果がまるで弱い」ことに通じる。あんまり聞いたことがない話だ。でも、そんなに小さい話でもない気がする。リカンベントの利点も弱点もあまり知られていない。両方の車両でブルベ試した人間はまだまだ少ないんじゃなかろうか。

ブルベごっこ…やってみました410km。結論:ブルベやる奴はホントにどうかしてる。

ブルベ…自転車乗りなら誰もがあこがれる世界。(ホントか?)

以前から興味があって、今年こそは!と思っていたところ

ランドネきたかん北関東400kmブルベ走行会

開催のニュース。

しかしエントリしてみたのもの、

私はブルベは全く未経験。

このまま出走しては恥をかくことは必至。

4月28日休暇をとって、28-29日にブルベごっこをやってみることにしました。
が、なにより最初に申しあげたいことは、ここで私が偉そうに報告するのは

無事故

だったからです。(真岡の青田のT字路でコケてはいますが あそこは工事で道路中央に砂利が溜まっていて危険です)

事故った場合はキューシートをタイガーマスクみたいにばっと捨てて

私はブルベとは関係ありません。ただ趣味で勝手に走っていて事故っただけです。

と証明しなくてはなりませぬ。さもなくばブルベ関係者に迷惑がかかるからです。

ともかく、4月28日朝6時。

朝食も取らずに高円寺の自宅から東京駅に自走しました。GW初っ端とはいえ平日。高円寺から中央線に乗るわけにはいかないからです。その結果、予定より1時間も前にろまんちっく村に到着してしまいました。まあ良い機会です。本番の5月23日には陽も長くなっていることでしょう。時計を1時間はやめて計測すれば良いのですから。

バカな私はここで大きな間違いを犯しています。

とりあえず勝手ブルベですから出来るだけブルベのルールに従います。レシートをもらいましょう。

・ろまんちっく村 9:35

後から見直してみたんですけど、なんじゃコリャ。GPSデータでは9時出発ですよ!?どうなってんですかNo:0903レジ。まあGPSのデータは残ってるからいいけど。

・サンクス岩船街道店 10:55

ウィダーインゼリー買いましたが、どうも調子がおかしいです。普段ならチューチュー吸えばそれなりに脚に力が入るのですが、なぜか今日は全然補給された気がしません。

ブルベは平均15km/hの透明ロボット自転車との戦いです。400kmブルベなら27時間以内に走り切らないとアウトです(そういうルールらしい)。この透明ロボット、透明なので信号無視もおとがめなし。坂も時速15kmキープでずんずん登ります。(そのかわり下りも15km/hですが)生身の私は信号も二段階右折もやらなくてはならないので、できれば走行中は時速25km以下にならないようにしたいです。欲を言えば30km/h以上、35km/hをキープすれば途中で仮眠が取れるかもしれません。

しかし今日はどうも調子が悪いです。…どうやら原因は朝食を取っていないためのようです。「途中で補給すればそんなもん賄えるだろ」その考えが甘かったみたいです。なにか状況を変えたくて、コーラを飲んでみました。これが最悪。4月にしては記録的な気温もあって、自販機を見ただけで炭酸飲料が飲みたくなってしまいました。

★自己ブルベやってみて知ったその1。

朝食を取らないとハンガーノックになりやすい。

炭酸飲料は補給にするな。

高崎のでかい観音様の後ろ頭を見る頃はまだ元気があったのですが、有人チェックポイントである総合保険センター、ばら園北門、どちらも自販機で誘惑に勝てず炭酸飲料をガブ飲み。まるで素人の補給です。胃に良いわけはありません。

・セーブオン富士見小暮店 16:51~17:22

根性で坂を登り切るも完全にハンガーノック。胃から吐き出すものがなにもないのに嘔吐しっ放しです。駐車場の柵にもたれかかって「おえーおえー」言ってたらレギンスに変なくっつく草がついてしまいました。これも地味に嫌な出来事です。商売道具である脚を回すのにかなりの障害です。弱り目に祟り目。黙って草を外すしかありません。

兎に角、何かお腹に入れないと身体が動きません。しかし食欲は湧かず、出てくるのは嘔吐だけ。「もうダメか」妻の呆れ顔がチラつきます。その時、私の脳裏にひらめきが。

ヨーグルトなら胃が受け付けるかも。

これは効きました。タイムアウトまで2時間余裕がありますから、ヨーグルトを入れた胃の様子を見るため1時間休憩することにします。徐々に胃袋が回復してきたのを感じます。頃合いを見ておにぎりとお茶を購入。美味しさを感じました。「これは行ける」ついでにアイスを食べます。良い感じです。切羽詰まったときの補給にアイスやゼリー類はありかもしれません。自販機を見てもアイスなら「次のコンビニまで」と諦めがつくかも知れないからです。なんだかブルベごっこでいろいろ学んだ気がします。そんな状態で赤城山に向かいます。

リカンベントとブルベの相性は良いはずです。なにしろ長距離を走るための最適解がリカンベントですから。しかし登りは時速10km以下になることもあります。下りは最高ですが。17時を過ぎると赤城山も薄暗くなってきたのですが…ひゅーっと下ってると…「ワン!ワン!」野犬!?これは怖い。時速10kmで登っているときに犬にからまれたらヤバいですよ。放し飼い?飼い主は何をやってるんだ!

★自己ブルベやってみて知ったその2。

ろん●らいだぁす!で「星空の山間部はサイコーだぞ!」はウソ。ひたすら怖い!

ライトはCREEのXML-T6(10時間もたせるために光量は弱)とcateyeのHL-EL140(点滅)の二段構えだったんですけど、これでも足りない感じでした。ブルベの車検を受けていろいろ話を聞いてからのほうが良かったかなあ。ただローレーサーだと地面に近いので、路面の情報は入りやすかったです。尾灯はTL-LD630-Rを点灯、ヘルメット後ろのLEZYNE FEMTO DRIVEは点滅で使いました。

★自己ブルベやってみて知ったその3。

ホントにコースは走る人のことを考えている。

ブルベのコースは無料で公開されているので私みたいに勝手に走る人が出てくるんですが、それでも夜間も含めて無事故で走れたのはコース設定者の努力、尽力を感じました。こんな貴重なデータが無料で気軽に手に入る状態を維持するためには、使う人がとにかく事故を起こさないことが重要です。

それから夜間GPSやキューシートを見るためにGentos GTR-931Hも使ってみたのですがこれも良かったです。むしろ昼間よりGPSの画面が目立ってキューシート通りに走りやすかったです。

あとeTrex LEGEND HCxはバックライトを使わないとエネループでホントに20時間ぐらいもつことを確認しました。

・セブンイレブン二宮バイパス店 23:13

このころになると深夜の補給についてもお腹が膨れて眠くなるのかな…?と不安に思っていたのですが逆でした。基本的に身体を動かしているので意識はハッキリしています。ただ意識明瞭でも手足が睡眠を欲しがって思い通りに動かなくなる感触はありますが、そこは補給を取ればある程度しっかり感覚が維持されます。50kmごと、疲れて来たら30kmごとと補給の間隔を自分で決めて身体の疲れと戦いました。だんだんブルベの感覚が掴めてきた実感があります。ありますが、なんでこんなことしなくちゃならないんだ。

・ファミリーマート大洗磯浜店 4:10

白々と夜が明けてこれほど安心したことはありません。茂木の暗い山の中を走らなくて良いだけでものすごくうれしかったです。走る?うーん。このころになると時速25kmキープも難しくなっていました。20km/h以上で走れたら御の字。時間は十分余裕はあるはずですが、残り100kmで残り時間は7時間半。普段なら「余裕」ですが、300km走った後だと身体はもうボロボロです。走ると言うより、ヨロヨロ訳の分からない寝そべっている車輪のついた乗り物が漂っているだけの状態になっていました。もはや、ここまで来て試されるのは精神力です。

脚が「ブチッ」と来たらどうしよう。

パンクしたらどうしよう。…etc

その不安は半端ないです。何度も思いました。私はなんでこんなことをしているの?何か悪いことをした?もうカンベンしてください。それでも踏まなくては前にすすみません。

・ろまんちっく村 9:54

13時が締切ですが1時間早く出発したので締切は正午です。…結局、約2時間余裕をもってゴール。いや、もう、自然と涙がこぼれました。じわ~とじゃなく、片手でガッツポーズをしながら、ボロボロ泣いてしまいました。こんな経験ははじめてです。感動しました。ブルベって素晴らしいですね。そして思いました。もう二度とやりません!!

ブルベやってる人たちにお聞きしたい。何を考えてこんなツライことをやってるんですか!?

正直、こんなにキツいとは知りませんでした。私は経理主任です。本番の5月23日は会社の決算真っ只中です。DNS決定です。これは業務に支障がきます。ろまんちっく村から宇都宮駅まで、新幹線から高円寺駅まで、家に帰るまでがブルベです。脚はガクガク。5000円のレギンスは破けてお尻丸出し。もうツラかった。もっとフリーな時期に…いやいや、もういいです。つくづくコリました。ブルベのすごさを知った二日間でした。

そういえば、いきなりブルベ初心者が410km走れるリカンベントもすごいですよね?写真は希望が見えてきた大洗磯前神社とraptobikeです。

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野口商店のO-GNS フレームバッグ レインカバー付が来たのでつけてみたら米軍みたいになった。

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300km以上走るときはブルベのレギュレーションでライト2個つけなきゃいけないのです。O-GNSは結構ベロクロの応用範囲が広いのでミノウラの細身のライトホルダーをヘッドチューブに見立てても(変則的ですが)固定できました。中身のバッテリはcheero power plus 3。これにメインライトのCREE XML-T6と64GBのmicroSDが入ってるHX-A100が電力供給を受けます。