やよい号(azub origami)のチェーンチューブを交換。

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 NiKIRINさんからperformerのチェーンチューブを購入して交換しました。遠く離れたチェコのazub origamiで使われているものとほぼ同じです。全く問題なく取り付けできます。

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 チェーンチューブのゴム部分が破けた原因の一つにフロントシングル化によるチェーンラインの移動のためシート下バッグのバックルが当たっていたこともあるようです。

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 シート下バッグをぶら下げる帯を長いものに交換してバッグを横に逃がしました。あとチェーンチューブが新しくてキレイなのは気分がいいですね。

 フロント57Tリア46Tでチェーンラインが一番上がった時、シート底にチェーンチューブが当たってしまう件ですが、シートを固定してるボルトにワッシャかなんかかまして高さをかせげば少しはチェーンの曲がる率が直線に近づいて、まあ少しは漕ぐときの抵抗が減るんでしょうけど…そこまで心配する意味あるかなあって思うようになりました。パイプが削れて穴が開く頃には私別の乗り物に乗っている気がします。

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 チェーンチューブを固定する帯の長さを十分とって、さらに「そこら辺の結束バンドで固定だと20kmとか30kmの長~い登り坂でじりじりチェーンの動きにつられて移動する」問題の対策として「アルミ板で結束バンドより広い面で接着することによって抵抗を増やしてみる」方式を選んでみました。接着剤はアラルダイトなので塩ビみたいな素材にはくっつかないはずですが、このアルミ板は元がパイプなのでちゃんとした曲面のはず。接着面はしっかり広くとれている…と信じたい。

 狙い通りの効果があるかどうかはまたどっかのちゃんとした山登らないと解りません。

サイクルパラダイス高円寺が店名を+オービタルに変えてモデルガンとかPS3とかも一緒に売りはじめて大丈夫か?と思ったらボントレのtirp300(本体のみ)が1500円で売ってた。

 まあ税込で1,620円ですが、そんなことはどうでもよろしい。このサイコン、手に取ってボタンをポチっと押してみたら

「おおっ!」

 温度計がついてる!!

 浄土平でも欲しかったのは温度計。とにかく冬になったら参考になるのが温度計。意外と使えたのはこの温度計で、安くて重宝してたんですが輪行してたらなくしてしまった。夏のことだったんで特に探さずそれっきり(2,000円もしなかったし)。が、季節は再び秋になり冬になり…嗚呼、浄土平ではあったらよかったなあ。あれは5度の出来事だったのか、0度か、もしかしたらそれ以下だったのか。…今後の経験にもつながる筈。

 それにtrip300、センサーがANT+というのも良い。別途センサーだけ購入可能だし(だからサイパラも本体のみで販売しているわけです)なにしろ私は今までANT+の機器を所持したことがない(GARMINはeTrex LEGEND HCxだし)。

 最近はBlueToothというホントどうにもならない(マウスは20センチ離れたら認識しない、ヘッドホンは音飛びしまくる)こんなクソッタレ規格が横行し、有難がるのは欧米の白豚人だけ!と思いつつも、今私が叩いているキーボードはLogicoolのK480で手元にはELECOMのBTマウスが2個転がってて(そして勿論BTドングルはUSB延長コードの先についている)巷ではiphoneや泥といったこれまたクソみたいな端末が幅を利かせているなかでANT+がいつまでもあるとは思わない方が良い。ここらで一発購入してみました。

 さて問題はセンサー。楽天で検索…したらなんとサイクリーにBontrager ANT+ SPEED SENSORが1,580円(税別)!ポチっ!

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 サイパラで手にしたtrip300(この温度計の表示で狂喜乱舞)とサイクリーから届いたセンサーの外箱。外箱には確かにスピードセンサーと書いてあります。

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 ところがですね、ようワカランのですよ。説明書っぽいものがついててガサゴソ開いてみたら、センサー本体に刻印されてるFCCIDはケイデンスセンサーの06RBKM-Aで、Part Numberはちゃんとスピードセンサーの267369なんです。

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 おい大丈夫かみたいなのはオービタルだけにしてくれ…と思いつつ、それが老人が自動車で暴走しまくってもどうしようもない社会を作ってしまった日本人が知らなかった自転車という白人文化クオリティと付き合わなきゃならない部分なので磁石はcateyeのをそのまま流用して、タイヤをびゅーんと回してtrip300がまあ一応反応したんですが、実際十数キロは走らなきゃ正常に動いてるのか不安。

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 という訳で朝と夜、片道15kmの通勤してみたところ誤差は±200mほど。これでサイパラもサイクリーも私もひと安心です。ちなみにタイヤ周長はcateyeのサイトから28-451の1545で設定しました。

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福島の浄土平の風景はJuan Condoriのジャケ写っぽかった。

 とりあえずおすすめ。これより下は「寒かった~」とか「辛いこと頑張る俺SUGOI~これが自転車ブログのDAIGO味~」とかダラダラ書いてますが、浄土平はDino Saluzziの音楽ぐらいすばらしい風景が広がっていました。最初にそれだけ書いとけば、あとの文章の意味はないです。全部読み飛ばしてもらって構いません。

 妻の福島吟行に私も同行し、一通り観光した後で福島駅近くのホテルから浄土平に登ってみました。某ローディさんのWEB情報では序盤のキツいところを超えればまあ楽よ。とのことで確かに美ヶ原ヒルクライムの序盤みたいな激坂はありませんが、その9掛けか8掛けぐらいのちょいキツ坂がずーっと続きます...半分超えたあたりでその9掛けが8掛けに・8掛けが7掛けにちょっと弱まるぐらいでやっぱりキツい坂がずーーーっと続きますw
 補給地点もないし(美ヶ原もないけど)それなりの経験がないとかなり手ごわい山岳ステージでした。30キロちょっとだから3時間、まあのんびりモードで4時間だから17時だろう…と思ったら甘かったです。

 そして10月なので完全に油断してました。東北の山を10月に1500m登ったらメチャクチャ寒くておまけにこの時期東北の山は晴れると風が強いとの由。メリノウールの靴下が欲しかった。シューズカバーも、厚手の手袋も…要するに人体の先っぽが厳しかったです。体幹のほうは薄手のウィンドブレーカーに最低限の防寒(ユニクロのULダウンベスト)はあったので大丈夫でした。

 とにかく東北の1500m超えの山の寒さがどういうモノか非っ常~に勉強になりました。スマホのリチウムイオン電池が寒さでほぼ残量0になったのを見たのも今回が初めて(ホテルに戻ると80%に戻ってた)。

 歳のせいかHX-A1Hの動画をちょこまか編集する根気がなくなったのでそのままUP。ちょうど目的地についてスタンドで立ててるリカンベントが風でぶっ倒される様子です。とにかく車体が右に左に持って行かれるので登坂のカーブでは転倒に備えて時折クリートを外しつつ曲がる必要がありました。しかし森林限界を超えたあたりからの景色、夕暮れに染まる福島市と、その荒涼とした浄土平の風景は素晴らしかったです。

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 浄土平ビジターセンターの看板に這う這うの体でたどり着いたときには17時過ぎだったのですぐに辺りは真っ暗になってしまいました。レストハウスは16:30に終了。自販機のホットコーヒーとSHOTZで補給もそこそこにここから先がもっと絶景らしいけど真っ暗闇の中下山しました。ダウンヒル中ドリフのコントみたいにガタガタ震えが止まりません。アイウェアの位置を直そうとした自分の手で自分の顔をぶっ叩きそうなぐらいの震えです。

(※前述の通りちまちま動画編集する気ないので30分以上あるよ)

 ただでさえ寒いのに体を動かさないダウンヒル。でもここからが(多分)リカンベントの良いところ。手足は冷え切ってますがシートと背中の間には十分な温もりが感じられて「ああコリャ死んだり大ケガしたりすることはないな」とは確信してました。私がリカンベントが安心安全に感じられて「乗っててよかった」「また乗りたいなあ」と思うのはこういうところです。

 * * *

 そんなこんなですが今回の福島旅行。妻が俳句の会に参加するということで、ご年配向きの、シブい見どころのほうも情報が入って、それが結構良かったです。

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 福島市の大蔵寺。千手観音像を見に行ったのですが朽ち果てそうな破損仏を地元の人が集めて保管してあるのが良かったです。ボロボロに朽ちているとは言え当時の実物が間近に見られて迫力が半端ない。写真はないので実際に見てください。ここは説明のおじさんがお客が来るたびに出てきてメモも見ずに暗唱してくれるので非常に有難く勿体ない気持ちになります。

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 大蔵寺にも巨大わらじがあったけど本家はこの信夫山の羽黒神社のものらしいです。この神社、登るのも楽しいですが一応ちゃんとした水洗和式トイレがあったので好印象。脚にご利益があるとの由で自転車に乗る私にも何かないかと期待してお参りしました。

 他にも「文知摺石?石とか見てどうするだ」とか思ってたのですが実際安洞院に行ってみるとこじんまりしたなかに古いモノがぎゅっと詰まってて「面白テーマパークやん!」と思いました。そもそも大蔵寺でわらじの話を聞く→信夫山に行くみたいな感じで、福島市の周辺にお寺や寺院が夏の散開星団みたいに散らばりつつも、小宇宙の重力圏みたいになんだかお互いに関係があるのが面白いです。

 福島、東北地方は自転車趣味おっぱじめてさあこれから行ってみようかと思ってたら原発事故で敬遠してたのですが(やっぱり林の中の線量計を見ると毎時0.1マイクロシーベルト前後で、ああ大変だなあ。と思います)かなり良かった。お酒とかも軽くて美味しいのあったけど名前忘れたw

azub origamiをフロントシングル化させる時は折り畳みチェーンチューブのゴムの部分に気をつけないといけない。

 azub origamiは折り畳みリカンベント。チェーンチューブの真ん中あたりは素材がゴムになってて「ふにゃ」と曲がるようになってます。

 そしてサザンセト・ロングライド山口は結構な坂登るんです。「秘密兵器だ!!」ってCS-M8000の11-46Tでフロントシングル化したのでチェーンが思いっきり張る状態のときは前57T後46Tです。この状態で85kgのデブが結構なスピードでギギギ…と呻きながら登ります。「時速5km以下なら押して歩くロードのほうが速い。押し歩きロードに抜かれるデブリカ。そんな滑稽な図はこの世に生じさせない!!」

 と…

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 破けた。

 多分、フロントシングル化によるリアスプロケの肥大化によるチェーンラインの位置が上方向に変化したことが原因かと思われ。

 ゴムのチェーンチューブはなんとHC WORKSさんに在庫があるとの由。なんでそんなもんを在庫に持とうとおもったんですか!?あなたはリカンベント界の真田さんです!!

 とりあえずそれが届く間に

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 チェーンを半固定してるこの帯の遊び部分を広げます。

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 そこらへんにころがってる材料と文房具でこんな感じに。まあやらないよりマシでしょう。

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 しかし前部分の帯についてはチューブがチェーンの動きに引っ張られないようになっている上に(自作でアルミ板をアラルダイトでくっつけたり、いろんなことやってます。要するに力がかかる部分なのでいろんな問題が生じる箇所)シート下にチェーンチューブが当たっているようなのはいかんともしがたいところであります。この問題が長引くようならazub origamiでフロントシングル化は…ちょっと…。ということにもなりかねません。…うーむ。

サザンセト・ロングライド山口行ってきました。

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 まずなんと言ってもこうしたイベントで初めて(知り合いではない)他のリカンベントと出会いました。これは嬉しかったなあ。九州から参加のハイレーサーのBARONでした。やはりカーサイクリングでしょうか。

 とりあえず今回はブルベに向けた新装備を試した結果報告です。

(その1)11-46Tでフロントシングル化。

 いままで私のやよい号ことAZUB origamiのフロントは57-42Tの2枚で指でFDしてましたw
 フロント42でリアは36Tだったので28-451のDURANOを履いているときは1545÷3.14≒タイヤ外径492ということでローは1回転で1.8m進むことになります。
 今回CS-M8000 11-46Tを導入したことによってフロントは57T固定ですから一番軽いギアで1.92m。1.8m→1.92mの差を今回試した訳ですが、この150km、ブルベ200kmの縮小版と言ってもいいです。結構な坂が初心者向けに間隔を置いて配置してある良コースです。

 あともう一つ、46Tの一つ前は37Tです。このガクっと変わるのはどうよ?という問題もあります。

 結論から申し上げますと1.8m→1.92mの差は「どうでもいい」37T→46Tの差は「意外といい」でした。

 むしろランスもアレなことだし一時流行った「なんでもかんでもケイデンスを上げる」ではなく「できるだけ無理のない範囲で重いギアで頑張らないと結局、記録が落ちてドンドン後が苦しくなるよ」というスタンスから言えば、良かったです。自分に軽いムチを入れるというか、できるだけ頑張って「こりゃダメだ」となったら「ま、まだ46Tがある!」と。まあこれも相対的なものなのですが…自転車をやっていると本当に人間の存在と言うものは相対的だと思い知らされます。

(その2)rim plugで8気圧。

 とりあえず前回完走できなかったとは言え千葉600で「こ、これが自転車というものか!」平地なら30km/h以上をキープ。「単車や自動車に乗るのが馬鹿らしいやんけ!!」と10年以上乗ってるのに改めて感動したわけですが特にミニベロに有効だったrim plug。今回も平均20km/h出せました。

 空気圧と言えば東京→山口は飛行機輪行したのですが羽田空港で「タイヤの空気圧が8気圧ぐらいなんですが…」「全然大丈夫ですよ」とのことでした。10年前北海道行った時は「ちょっと落としてください」なんて言われてたもんですが時代の流れですね。また携帯ポンプで8barは苦しいと思い今回初めてco2ボンベを準備したのですが空港でも自己申告のみでOKという手軽さ。しかし飛行機で気圧を落とさなかったので出番ナシ。

 ついでに鉄道の方ですが 高円寺(東西線)→日本橋(エアポート特快)→羽田空港 がちょっと歩くけど今まで使ってたモノレールより全然便利でした。エアポート特快が20分間隔だからせせこましい歩行者用の経路検索だとこれが結果としてあまり出てきません。

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 このサザンセト・ロングライド山口はエイドステーションが充実しすぎだし間隔も密なのでブルベ向きデータが取れるのはせいぜい第1、第2ステーションまでなんですが、この序盤に「やよいPですか?」とデレマスP(女性二人組+男一人)に話しかけられました。しかしこのとき私は平均速度で頭が一杯だし、去年のサザンセトでアイマスジャージ(特に千早やら貴音やら765プロも多かった)をいっぱい見ていたので(アイマスPなんか珍しくもないだろ)と邪険に扱ってしまいました。

 それから全行程走ってみてなんか今年はアイマスジャージ少なくね?と感じました。いくらP引退したからと言ってアイマスの灯が小さくなるのを感じるのはツライです。早速帰ってからやよいジャージ(O4A)を2着購入。話しかけられてもちゃんと答えとけばよかった。あの時声をかけてくれた346プロの皆さん、すんませんでした。

(その3)Tシャツトレパンをやめてサイクルジャージを着てみる。

 ジャージと言えばリカンベントは千葉600でDNFするまでこのいろんな意味でこっ恥ずかしいサイクルジャージを着なくても良い…と思いこんでいましたが今回150kmとは言え上下とも正式なサイクルジャージで走ってみました。皮膚と布の縫い目が擦れないのはやはり身体の負担が全然違います。またリカンベントでは不要かと思われたお尻のパッドもお尻がシートの縁に当たるのを避ける役目がありそう。これは長距離で有利になるかも知れません。

 あと向かい風の抵抗が違いました。これは大きい。ホント私10年以上自転車に乗ってて何やってたんでしょう…?BRM300の霞ヶ浦CRでローディ達が向かい風のなか30km/hでびゅんびゅん走ってて「すごいなあ」と思ってましたがサザンセト・ロングライド山口では海風がかなり強いので衣服の効果を身に染みて感じました。空気抵抗がまるで違います。1万のホイールと10万のホイールぐらいの差があります。「リカンベントだから」という思い込みは捨てるべき。今回走ってみて心底感じました。

(その4)カーボンシート。

 大枚はたいて200gしか軽くならず…と思っていたのですが輪行だとやっぱり「うーん、軽い!」と思います。しかしこの軽さ、走っている最中はやっぱりあんまり関係なかったです。それよりも気をつけるべきは一緒についてる新品のクッションがヘタってないので首の裏に当たって100km超えるとチクチク痛いです。これはブルベの400,600では明らかに不利です。布をあてがうなど対策が必要だと感じました。

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 ゴールした時の様子なのですがヘッドレストの下にコンビニ袋を巻いて急場をしのぎました。ちょっとカッコ悪い。平均速度は散々休んで17.5km/hなのでかなり満足。去年は17km/hなかったです。

Azub Origamiのカーボンシート キター!!

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 キター!!

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 FRPシート、重ええええええ!!

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 カーボンシート!

 …

 …200gちょっとの軽量化か…

 まあいいや!!カーボンやでええええええええええ!!!

 * * *

 Azubさんからチェコくんだり取り寄せなのですが一緒にunder the seat bagも注文したら「こんな風に取りつけるんだよ」とちゃんとセットして送ってもらえました。パーツの取り付け方とかナニがナンだかよくワカラナイまま乗ってる私にはありがたいことです。私に代わってチェコの人と相談してくれるHC WORKS様様であります。