Raptobikeは前輪駆動なので406のホイールと言えばフロントなのにリアホイールになります。後ろは700cか559のフロントホイールです。この面白バイクにありがちな大小の組み合わせは、高速コーナーで406はクイックなのに頭の後ろの700で発生するジャイロ効果が病みつきになります。つまり最高なのです。まるでポルコが言っていたあの”粘り気のある翼”がついているように感じられます。
そういうわけで700は普通のロード用ホイールの考え方で良いのです。軽くて丈夫な既製品を探す。それだけです。問題は406です。スピードが出るリカンベント・ローレーサーなのでディスクブレーキ対応ハブでなくてはなりません。ディスク対応の406ホイールはあまり種類がありません。雑な私は扱いが簡単なクリンチャーのみになります。軽量化よりコスト重視なのでAEROSPOKE以外リムは全部DA16です。
そんな我が家の406リアホイールの重さを測ってみました。
・AEROSPOKE…1220g。
やっぱり重いです。高速巡航性能はピカ一なのですが、山や輪行、寄る年波にはキツイです。お値段も5万円前後で円安のバカヤローです。
・アキコーポレーションのWH-CW-024 COMPLETE WHEEL 9R…940g。
ヨドバシカメラで3万円の洗濯機を買った3000ポイント使って5000円以下で買いました。36Hで頑丈さだけが取り柄かと思ったら意外と使える重さです。FH-RM66も鈍いと言えば鈍いですがスピードが出ればそこそこ回るので、長距離ツーリング用として賢い選択だと思います。
・サイクルハウスジロで組んでもらったDeoreハブ・ブラックスポークの406ホイール…920g。
AKIの9Rは注文しようにも欠品が多いので、いつでも気軽に注文できるディスク対応の406ホイールとなるとここら辺りになると思います。DEOREの32Hなので街乗り、ツーリング、山登り。目を閉じてバンプに突っ込まなければ、どの場面も問題なく使えます。
で、今回、某所で新たに406ホイールを組んでもらいました。
2万円+αで885g。しかも金澤輪業のエアロブレードスポークです。FH-M785-Lのハブ穴にはそのままでは通らないので溝を掘る必要があります。
ここまで重さは全てリムテープなしです。と、ここまでは順調だったのですがいざリム穴の処理をしてタイヤをはめようとすると問題が。
さらなる軽量化という訳で406の32Hにveloplugのリムホールプラグを使ってみたのですが、リムの溝の底が上がって私の技術ではタイヤのビードをはめることが出来ませんでした。(慣れたら出来るらしい)
これはちょっと旅先でパンクしたときなんか大変そうです。そこまで軽量化を求めていないので(32Hだし)鈍くて努力を嫌う私は普通のリムテープを使うことにしました。
ブレーキパッドの調子を合わせるために15kmほど乗ってみた感じはAEROSPOKEとの違いが説明しにくいほどです。つまりコストから見れば大成功です。
リカンベントは寝そべったままなので抜重がうまくいきません。リアの700が壊れた経験は一度もありませんが、最初に衝撃を受ける部位である前輪は何度も壊しました。AEROSPOKEは車体が吹っ飛ぶような段差もOKですが、沈み込むようなグレーチングにハマるとやられました。そうして壊れた場合(恐ろしいことに)ちょっと時間を置いて、接着面が分解するように壊れます。
32Hのスポーク組ホイールの強度ですが、よほどの段差、それこそ乗り上げて車体全体が宙を舞うような段差でなければスポークは折れない感じです。そして、折れた後でも数十キロ程度なら安全に走れることは経験済みです。これについては私はAEROSPOKEより安心感を持っています。
この新ホイールも普段から使い、長距離、美ヶ原ヒルクライムにも使うつもりです。