わたモテが修学旅行以降の百合展開が青春群像で面白い。

 百合要素と言えばアニメや漫画に全く興味がなかった私も、アイマス、ガルパンと経てようやく面白さが分かった。腐女子が存在するのも当然だ。癒される。

 でも「わたモテ」の百合展開は「私を離さないで」に似て非常にペーソスがある。

 「私を離さないで」と言えば「ソフトSFかどうか論争」なのだが、SFかどうかは全然この小説の本質をとらえてなくて、カズオイシグロの面白いところは、登場人物がほんとにどーでもいい些細な出来事で惚れた腫れたと小賢しく騒いでいるのが読んでいて楽しいのである。理解できるだけに。

 対局にあるのが「博士の愛した数式」で「どうですか?惚れた腫れたやってるっしょ?」とか寒いイベントかましているけど登場人物の心理が全く理解できず、まるでRPGのNPCを見てるみたいで吐き気がするほど。多分、本屋さんが潰れそうなのとこの「世の中ノーベル賞トルトル詐欺の人も含めてヒトが描けてない小説だらけ」なのは、かなり関係があると思う。

 本当に洋の東西問わず、小身者(小心者ではないw)の心の動きを丁寧に描いた作品が少ないなかで「わたモテ」は「私を離さないで」をギャグマンガでやってくれた。非常に面白い。私のお気に入りはうっちー。キモいキモいw

 そんなわたモテがバレンタインにRT1000で100話無料イベがRT2000超え。よかったですね。

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